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クリエイターの夢を形に “商売抜き”でアニメの未来を育てる「日本アニメ(ーター)見本市」の狙いと成果
予算とスケジュールさえ守れば、題材はまるっきり自由――クリエイターそれぞれが自由な発想で作り上げた短編アニメを毎週1本、Webサイトで公開していくスタジオカラーとドワンゴの共同企画「日本アニメ(ーター)見本市」がセカンドシーズンを迎える。
小説家の舞城王太郎さんと鶴巻和哉監督がタッグを組んだ「龍の歯医者」に始まり、庵野監督が構成・演出を手がけて「機動戦士ガンダム」のオリジナル原画を紹介する「安彦良和・板野一郎原撮集」など、昨年11月からこれまでに12本を発表してきた。
有名監督から新進気鋭のクリエイターまで幅広くそろえるなかで、再生数1位を記録したのは吉崎響さんの初監督作品「ME!ME!ME!」だ。過激さとスタイリッシュさが融合した刺激的な表現として海外からも高い評価を得るなど、商業ベースの作品とは異なる成果を収めている。
同企画でそれぞれ作品を発表しており、セカンドシーズン第1弾「Kanón」ではともに取り組んだ前田真宏監督と吉崎響さんに話を聞いた。
●「日本のアニメーターの可能性を信じたい」 庵野監督の思い
企画の発端は2013年の秋。「新世紀エヴァンゲリオン」などで知られるスタジオカラーの庵野秀明監督が日本のアニメーターの可能性を探る場所を作りたい――とドワンゴに持ちかけたのがスタートだった。
当初から企画を聞いていたという前田監督は「アニメを語る時どうしても名前がある人が前に出がちだが、表に出ない形でいい仕事をしている人たちはたくさんいて、若い才能も育ってきている。映画でもTVアニメでもない形で後進を育てる場所、エデュケーションの側面もある」と企画の意義を話す。
「社長(庵野監督)の中で『まんが日本昔ばなし』がイメージだったので、最初はこの企画のタイトル、「日本アニメ話」だったんですよ。……でも、宮崎駿監督に題字を書いてもらえないかとお願いにうかがった際に、『日本アニメ(―ター)見本市』と変わったみたいです(笑)」(前田監督)。
企画の骨子ができあがり、クリエイターの1人として吉崎さんに声がかかったのはちょうど1年ほど前のこと。アニメだけでなく、ミュージックビデオやVJ、ライブ演出なども手がける活動の幅広さから「若手飛び道具枠」(前田監督)として白羽の矢が立ったという。
「『こんな企画をやるけどやってみないか?』とプロデューサーの緒方さんに声をかけられたのが最初。…