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伊賀のふるさと納税、純金手裏剣が今年度限りに
三重県伊賀市の岡本栄市長は17日、「ふるさと納税」で500万円以上を寄付した人への返礼として行う純金製手裏剣の贈呈を、今月末で取りやめることを明らかにした。
市によると、高市総務相が6日の衆院予算委員会で、返礼品について、自治体に節度ある対応を求める考えを示したことなどを受け、純金製手裏剣の可否を改めて検討。換金できることから、市は「射幸心をあおるとの疑念を抱かせるおそれがある」と判断したという。
この日の市議会予算常任委で、北出忠良市議(自民爽風クラブ)が市長に見解を求めた。これに対し岡本市長は、「(純金製手裏剣のお礼は)情報発信効果に主眼を置いていた。大いに効果があった」とする一方、「広く、たくさんの方に応援していただけるものに衣替えする」と答弁。純金製手裏剣の贈呈を今年度限りで中止する考えを示した。
純金製手裏剣は幅9センチ、重さ45グラムで、1枚の製作費は約50万円。市総合政策課は取りやめる理由として、手裏剣が換金できることを挙げた。寄付金額に対する手裏剣の価値(返礼率)は問題ないとした。
純金製手裏剣を贈る制度は、昨年10月1日に始まった。市は4枚を発注し、現在、製作中。うち3枚は、昨年、3口、計1500万円を寄付した人に贈ることが既に決まっている。残り1枚は、今月中に、500万円以上の寄付者がいた場合に贈られる。さらに寄付者が現れた時は、手裏剣を追加発注するという。
同市の「ふるさと応援寄附金」制度では、1回あたり1万円以上寄付した個人や企業へのお礼に、伊賀米や伊賀牛肉などの特産品を贈っている。1万円以上10万円未満の寄付は2000円相当、10万円以上は5000円相当の特産品などを用意している。
市は今後、特産品を贈る目安にしている金額設定も見直すといい、今月中にも公表される。(中村総一郎)