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ドイツ旅客機墜落の「5つの疑問」―中国メディア

 ドイツ旅客機墜落の「5つの疑問」―中国メディア

 2015年3月27日、中国新聞社(電子版)は、24日に発生したドイツの格安航空会社ジャーマンウィングスのエアバスA320型機がフランス南東部のアルプス山中に墜落した事故に関する「5つの疑問」を報じた。
 
 【その他の写真】
 
 疑問その1:機長はなぜコックピットから閉め出されたのか?
 
 調査によって、墜落直前にはコックピット内に副操縦士1人だけが残り、機長は閉め出された状態だったことが判明している。
 
 回収されたボイスレコーダーの解析から、機長がドアをたたいたり、蹴ったりして何とかコックピット内に戻ろうとした形跡が明らかになっているが、ドアを破壊することができず、副操縦士もドアを開けなかった。現在の旅客機においては、テロ防止や安全上の配慮から、コックピットへ入るドアに対し、さまざまな安全機能が設定されており、外部からの力による侵入の可能性はほぼゼロの状態にされている。
 
 今回墜落したエアバスでは、ドアがロック状態の場合、コックピット外の人員は中の人員にロック解除を依頼して入室することになっていた。仮に、何らかの異常が発生し、緊急でコックピットに入室しなければならない場合には、外から「緊急コード」を入力して入室できる設計になっていたものの、中から「ロックボタン」を操作されて拒絶されてしまうと、この方法を使っても入室は不可能だったという。
 
 疑問その2:コックピット内はどのような状況だったのか?
 
 ボイスレコーダーの解析によると、操縦士と副操縦士は正常に会話していたが、機長がトイレなど何らかの用事のためにコックピットから出て、副操縦士1人だけが残った。その後、副操縦士は言葉を発さず、機体降下のスイッチを操作した。
 
 機長は副操縦士に対しドアを開ける要求を続けたが、反応がなかった。続いて録音されていた強烈な衝突音や打撃音は、機長が外からドアを壊そうと試みた音だとみられている。また、墜落直前にもコックピット内の呼吸音が録音されており、副操縦士が最後まで生きていたことを示していた。
 
 疑問その3:アンドレアス・ルビッツ副操縦士はどんな人物か?
 
 ジャーマンウィングス社によると、ルビッツ氏は13年に副操縦士として採用されている。飛行経験は630時間で、“新人”の部類に属するという。一方、墜落の原因調査を行っているフランスの航空事故調査局(BEA)は、ルビッツ氏の宗教的背景については明らかにしなかったものの、テロ組織との関係などについては現段階では把握していないとしている。…

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