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時代を越えた運命の出会いを描く、大人のための究極の愛の物語
年齢を重ねると、恋愛に限らず「運命の出会い」や「強い絆」を感じる相手が思い当たるのではないでしょうか。
でも、そのつながり以上に強い「運命の出会い」はこれから先もうないのか、大切な人に「運命の出会い」が訪れたとき、自分はいったいどうするのかーー。そんなことを考えさせられるほど、気持ちを強く揺さぶられる映画をご紹介します。
時空を超えた2つのストーリー
映画は、時代の異なる2つのストーリーを軸に進みます。
まず、1969年フランスのパリ。シングルマザーとしてダウン症の息子を育てる美容師のジャクリーヌ。彼女の生きがいは、寿命が短いと思われる息子を少しでも長生きさせること。
もうひとつの物語は、現代のカナダ・モントリオール。DJとして活躍するアントワーヌは2人の娘と、恋人ローズと幸せに暮らしています。一方、別れた妻キャロルは、離婚の痛手から立ち直っていません。
キャロルとアントワーヌは、学生時代に音楽を通じて出会い、互いに「強い絆」を確信して情熱的に結ばれた2人。観ているこちらも、2人があまりにお似合いで、別れる理由が思いつきません。恋人のローズが若くて美しいだけに、「アントワーヌの一時の気の迷い」と信じたくなります。娘たちも親の復縁を願っているだけに、ローズを敵視したくなりますが、そう単純な話でもなくーー。
そして、彼らの話ともう一方のパリのシングルマザーの話にどんな接点があるのかが、なかなかつかめないまま映画は進みます。
「音楽」と「思い」には強い結びつきがある
この映画のキーになっているのが、音楽です。特に、タイトルにもなっている『カフェ・ド・フロール』という曲がとても効果的に使われています。
パリのシングルマザーとダウン症の息子が気に入っていつも家で聞いていたこの曲。ある日息子が転校生を好きになり「『カフェ・ド・フロール』を聞くたび、その女の子のことを考える」と母親に打ち明けます。たったそれだけのことなのに、母親はその曲をかけなくなったどころか、レコードを隠してしまいます。きっとそれは、以前のように穏やかな気持ちでその曲を聞くことができなくなったから。
曲と結びついた「思い」には、強い力があるという、私たちも体験として思い当たるエピソードにハッとさせられました。
ラストに向かって明かされるある真実。その結末に納得しながらも、やはりショックで「自分だったらどうするだろうか」と何度も考えてしまいました。…