桜美林大、パイロット養成指定を返上

　

　
　　パイロットの養成コースがある桜美林大学で、訓練課程の管理がずさんだったことがわかり、桜美林大学が先月、養成施設としての指定を返上していたことがわかりました。
　　パイロット養成施設としての指定を返上したのは、東京・町田市に本部がある桜美林大学です。
　
　　これまで桜美林大学は、パイロットのライセンスを取得する技能審査について、国が定めた教育規定の手続きに従うことを前提に、国に代わって大学の教官が審査を実施していました。しかし、去年１０月、国土交通省の立ち入り検査で、教官への定期審査が行われていなかったり、訓練の記録に教官の署名がなかったりと、ずさんな点が多数見つかったということです。国交省は今年１月、桜美林大学に対し、再発防止を指導。先月２４日になって指定が返上されたということです。
　
　　桜美林大学ではこれまでに５２人がパイロットとして航空会社に就職していますが、これらの卒業生について、国交省では「社内の訓練で技量が担保できる」としています。また、すでにライセンスを取得した学生１０人については、国土交通省が確認を行い、技量に問題はなかったということです。
　
　　桜美林大学は、「組織運営や委託先の管理がおろそかだったのは反省している」としています。（02日11:21）