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部下から信頼されない上司がハマる、3つの「落とし穴」
3月になりました。年度が変わる4月からの体制が発表された会社も多いと思います。新年度から新しく部下を持ったり、マネージャーになるという人もいることでしょう。今回は、部下とのコミュニケーションの基本について、おさらいしたいと思います。
まず絶対にしてはいけないのは、いわゆる“放置プレイ”です。コミュニケーションを面倒に思ったり、ミスを恐れてコミュニケーションができなくなるケースも見受けられますが、これはNG。それが相手を否定するものであれ、肯定するものであれ、何のアクションも起こさないと、相手が「存在を認められていない」と感じ、モチベーションが大きく下がったり、問題行動をとったりする可能性が高まってしまうのです。
そのため、相手に「見てもらっている安心感」を感じさせるよう行動することが、コミュニケーションの基本と言えます。こう言うと抽象的なイメージを受けるかもしれませんが、要するに相手に「フィードバック」を行うことが大切なのです。以前の記事で、フィードバックについて解説したこともありますが、今回は少し違った角度からその効果を考えてみます。
●コミュニケーションの基本、“フィードバック”を考える
フィードバックを端的に説明すると「相手の状態を指摘する行為」です。その効果はさまざまですが、基本的には、お互いの認識をすりあわせ、円滑なコミュニケーションがとりやすくなることが挙げられます。
例えば、野球が好き(という自覚がある)なAさんに対し、Bさんが「野球がとても好きなんですね」とフィードバックすれば、Aさんも“Bさんに野球が好きだと思われている”ことを認識し「Aさんが野球好きである」という共通認識が生まれます。こうした共通認識が増えていくことで、お互いの理解が進み、さまざまな話題をスムーズに話せるようになるのです。
ビジネスの場においても同様です。相手に対しては適切なフィードバックを行うことで「相手を見ている、意識している」ことをアピールでき、良好な関係を築けます。しかし、このフィードバックの使い方を間違えると、相手との関係性を悪化させることになりかねません。先日、OJT講習会の受講者が紹介した話には、やってしまいがちな“失敗フィードバック”の要素が含まれていました。
<ケースA:提案資料を褒められたはずが……>
上司C: この間の提案資料よかったよ。多分、実作業はチームのみんなも頑張ってくれたと思うけどね。…