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HTCがValveと協業で90Hz描画対応VRヘッドセットViveを発表、開発者向けは春登場

 HTCがValveと協業で90Hz描画対応VRヘッドセットViveを発表、開発者向けは春登場

 台湾のスマートフォン大手であるHTCが、MWC 2015に合わせたプレスカンファレンスを開催。高級スマートフォンHTC One M9と合わせて、Steamを擁するValveとのコラボレーションしたVRヘッドセットを発表しました。製品名はHTC Vive。ただし公式動画のタイトルやサイトのロゴとしてはHTC RE Viveという名称も記載されています。
 
 公開された基本性能はOculus Rift DK2に対抗できるもので、解像度こそ1200×1080ピクセルと低めですが(DK2はフルHD)、リフレッシュレートは90Hzと、DK2の75Hzを超える速度。さらにジャイロセンサーや加速度センサー、位置センサーなどによる高精度なヘッドトラッキングもアピールします。
 
 Valveとの協業ということで、Steam VRへの対応も謳われています。Steam VRはSteam自体の画面をVRヘッドセットへ対応させたモード。現状では(ほぼ当然ながら)Oculus Riftシリーズのみの対応ですが、Valve自ら関わるだけあって、こちらにも早速対応する、という構図。
 
 なおSteam VRはVRヘッドセットの名称でもあり、そちらは米国時間で3月2日から開催されるGDC 2015で発表されるとプレビューされています。
 
 またサポートするソフトウェアメーカーとしては、Fireproof GamesやOwlchemy Labs、Vertigo Games、Dovetail Gamesが紹介されています。
 
 さらには現時点では詳細不明ですが、ヘッドセット本体だけでなく、ハンドトラッキング機能も備えた両手持ちのゲームコントローラーの準備も紹介されており、細かなところでは、好みのヘッドホンが使えるように、ヘッドセット側へのヘッドホンジャックの装備もアピールしています。
 
 なおヘッドホンジャックに関して事情を知らない人に説明しますと、Oculus Riftの初期開発者版DK1では完全別付けだったものの、Crescent Bayこと現行のDK2では、立体音響効果のリファレンスとするためなどの理由から、ヘッドホンが直づけになっています(発表時記事を参照)。Viveがヘッドホンジャックをアピールするのはこうした点から。意外と大きなポイントなのです。
 
 Oculus、VRヘッドセットの最新開発版 Crescent Bay を公開。高解像度で軽量化、ヘッドホン追加

 動画を見る
 
 Viveのキャッチコピーは「Rethink Reality」、つまり現実感を再考しようという挑戦的なものです。…

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