万里の長城で中国人とぶつかり死なせた外国人女性が「帰国予定」、中国ネットは「帰れるの？」「調査結果を待つべき」

　

　広州日報は１０日、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で、外国人女性が北京の万里の長城で中国人女性とぶつかって死なせる事故が発生したことを報じた。
　新京報によると、８日に北京市の慕田峪長城で、黒龍江省に住む年配の女性が、上から降りてきたカナダ人女性と衝突、後頭部を壁にぶつけてその場で死亡した。北京の警察当局は事故と断定、カナダ人女性の身柄を拘束しておらず、この女性が「すでに翌日帰国するチケットを買った」と話していることが死亡女性の家族に知らされたという。
　このニュースに対して、中国のネットユーザーからは以下のようなコメントが続々と寄せられた。
　「衝突による死亡事故は、調査結果を待つべきだろ？　帰っちゃったら誰も追及できないじゃないか。中国の警察は外国人にこんなに甘いのか？」
　「もしわれわれ中国人が外国人とぶつかって死なせたらどうする？　私は愛国心があるが、じゃあ国は私を愛してくれるのか？」
　「帰国できちゃうの？」
　「これこそ、みんなお金を手に入れたら移住したがる理由だ」
　「中国人、外国人は関係ない。故意ではないとはいえ１人の命が失われたんだぞ」
　「国外で人を殺しても、殺したことにならないのか？」
　「法の前で人はみな平等だと？」
　「中国人の命ってこんなに軽いのか、と思ってしまう！」
　「故意によらない殺人罪は成立しないの？」
　「北京の警察はやっぱりすごいね。政治第一だ」
　「中国人は人に非ずとでもいうのか？　過失致死だろ、どういう形でも責任を取れよ！」
　「この国は……」
　「法律ってどこにあるの？」
　「長城の観光地には安全リスクがあるよね」
　（編集翻訳　城山俊樹）