仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
中国もやきもき!? 無期限開通延期の「新鴨緑江大橋」に見る中朝関係
昨年10月30日に無期限開通延期が発表された新鴨緑江大橋(中国正式名は中朝鴨緑江大橋)。中国は、中朝を新たに結ぶ大動脈として期待していたが、北朝鮮側は全く建設が進んでいない状態が続いている。
新鴨緑江大橋は、中国側が22億2000万元(約430億円)を負担し、現在の老朽化している鉄橋に代わる橋として2010年2月25日から建設を開始し、2014年10月の開通を目指していたものだ。
全長3030mの懸垂橋は、4車線の自動車専用橋で、丹東市街地から10kmほど南と対岸の新義州を結んでいる。
無期限開通延期が発表される直前の昨年10月中旬に訪れた時と比較すると中国側の工事は多少進んでいることが分かる。
636mの主塔の上に中朝鴨緑江大橋の名称が入り、橋桁を覆っていた工事車両用の道、鉄板がなくなっており、橋の上では、イミグレーションとなる建物建設が始まっていた。しかし、無期限開通延期となったことでペースダウンが見て取れる。
今回、大橋に隣接する新築マンション群の屋上から大橋を眺めると橋を下りた朝鮮側には道路すら作られていないことが分かる。橋単体がドーンと川に置かれている状態で、北朝鮮側に開通させる意図は微塵にも感じさせない。
実は、計画当初は、6車線で、瀬戸大橋のように下部を鉄道が走る上下二層構造だったが、北朝鮮側の消極的な姿勢のため、下部の鉄道を取り止め4車線の道路専用橋へ規模を縮小して着工となった経緯があった。
中国の報道によると、橋自体の建設費は中国持ちで、北朝鮮側のイミグレ施設や検疫所、道路などは北朝鮮負担で建設することで合意していたが、それも、中国負担で作るように要望していると報じられている。事実とすれば、北朝鮮は何もせずに丸ごとセットで欲しいと求めていることになる。
鴨緑江から離れ、中国側の橋のふともへ回ってみると、中国側にも道路はなく、盛り土がされているのみだ。大橋は、大連と丹東を結ぶ高速道路に直結される。
中国の新聞等でも北朝鮮側が開通させる気がないことで、開通後の周辺地価高騰を前提に開発を進めてきたディベロッパーたちが悲鳴を挙げていると伝えている。
この北朝鮮サイドの「やる気の無さ」はいったい何故なのか?
◆3月4日「鎖国」解除後の中朝国境の丹東
北朝鮮は、3月4日突如、エボラ出血熱対策を理由に昨年10月24日からの「鎖国」ともいえる入国規制を解除すると旅行代理店を通じて発表した。…