極右ＦＮでお家騒動＝党創立の父対党首の娘―仏

　

　

　　【パリ時事】フランスの極右政党・国民戦線（ＦＮ）で、創設一族の「お家騒動」が起きている。党の創立者であり前党首のジャンマリ・ルペン名誉党首（８６）の相次ぐ過激な発言に対し、三女の現党首マリーヌ・ルペン氏（４６）が反発。ＦＮのイメージ悪化を懸念する娘がついに、父に対し政界引退を求める騒ぎに発展している。

　　ジャンマリ氏は移民排斥や反ユダヤ主義を唱えてきたことで知られる。仏国民には、その思想を危険視する人々も多い。

　　９日発売の雑誌のインタビューでもジャンマリ氏は、スペイン移民出身のバルス首相を「国籍取得からわずか３０年の移民出身者に何ができる」と差別的と受け取られかねない表現で批判した。