仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
<独機墜落>「想像つかない悪夢」 18人搭乗の高校校長
【セーヌレザルプ(フランス南部)宮川裕章、ベルリン篠田航一】「これほどの悪夢は想像すらできない」−−。フランス南部での独ジャーマンウイングス機墜落で、副操縦士が他の乗客乗員149人を巻き添えにし、故意に旅客機を墜落させた可能性が高まったことを受け、乗客の関係者や遺族らに衝撃が走った。
「私は怒り狂っている。途方に暮れ、あぜんとしている」。一度に生徒16人と教師2人を失った独北西部ハルテルンアムゼーの高校のウルリッヒ・ベッセル校長(56)は、27日付のドイツ紙ビルトに激しい怒りをぶつけた。
生徒らはスペインへの短期交換留学からの帰路だったという。搭乗者の捜索は難航している。ハルテルンアムゼーのクリンペル市長(51)は「悪夢はいつ終わるのか」と語った。
乗客の親族でベルギーに住む男性は、仏テレビBFMTVの取材に「(乗客たちは)操縦室から閉め出された機長が扉をたたく様子を目にしただろう。近づいてくる山を窓から見ただろう。死が迫る恐怖を思うと悲しい」と語った。
遺族の多くは26日午後、現場に近いセーヌレザルプの礼拝堂前に集まり、ろうそくをともし、現場の山に向かい祈りをささげた。仏内務省の報道官は「家族は尊厳に満ち、冷静だった。だが、この現実を受け止めるために周囲がどう支えるかが非常に大切になる」と話した。
ドイツ誌シュテルン(電子版)は26日、ベルリンの病院の専門家の話として、「人為的ミスや技術的トラブルによる事故に比べ、(故意に殺害されたことで)親族が経験する精神的な打撃は計り知れない」と伝えた。
副操縦士の実家がある独西部モンタバウアーには26日、多くのメディアが詰めかけた。独紙ウェルト(電子版)によると、近隣住民の男性は「(副操縦士の)家族は息子を失い、その息子が他の149人を死に追いやった。私は彼を知っており、戦慄(せんりつ)が走った」と、複雑な心情を吐露した。