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復興願う 心は一つ…東日本大震災4年
東日本大震災から4年となった11日、県内でも追悼行事が催され、多くの市民らが手を合わせ、犠牲者を悼んだ。松山市駅前では震災4年の号外新聞が配られ、松山市内の高校は被災地の高校と交流会を行った。夜にはキャンドルに火をともすイベントが開かれ、県内に避難している被災者が古里の復興を願った。
◇南相馬へ帰りたい…石手寺で法要
- 犠牲者の追悼と古里の復興を祈って手を合わせる県内の被災者ら(松山市石手の石手寺で)
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松山市石手の石手寺では、追悼集会が開かれ、福島県などから避難する被災者ら約50人が参加した。
本堂では、震災発生と同時刻の午後2時46分から追悼法要が営まれた。参加者は目を閉じて静かに手を合わせた。境内では、お遍路さんらも祈りをささげた。
法要後には、福島県南相馬市から避難している伊予市立翠小4年の渡部明歩さん(10)が両親らへの感謝を込めて書いた「生まれてきてよかった」という詩を読み上げた。父親の農業、寛志さん(36)は「南相馬は来年春にも避難指示解除を目指している。地元に帰りたい思いは強い一方で、放射線量などの問題で、子どもを連れて帰っていいのか、葛藤や心配もある」と複雑な心境を話した。
◇避難生活に希望を…松山で催し
- 被災地へのメッセージを書いた紙コップの中のキャンドルに火をともす市民ら(松山市若草町で)
松山市若草町の市総合福祉センターでは、復興を願うイベント「3・11松山から想いを~東日本大震災 あの日を忘れない~」が開かれた。被災地で支援ボランティアに携わった市社会福祉協議会が主催し、市民ら約200人が参加した。
センターのロビーには、紙コップ約1500個が並べられ、「3・11」、「絆」、「愛」などの文字が作られた。紙コップには「負けないで」、「忘れない」などとメッセージが書かれ、中に入れたキャンドルに火がともされた。
「これからも希望をもって頑張ろう」と書いた愛媛大付属小6年の村上柚香さん(11)は、「避難生活の中でも希望を持って、あとの時代に教訓を伝えてほしい」と話した。
◇多くの支援に感謝…岩手の地元紙号外
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岩手県の地元紙「岩手日報」は、被災地の復興状況や愛媛県との交流を記した全12ページの特別号外800部を、松山市駅前などで配った=写真=。
愛媛県は被災地支援のために、岩手県の高校生を修学旅行に招くなどしており、同社が感謝の気持ちを伝えようと発行した。1面には「手携え 明日へ」の見出しで、同県陸前高田市で、被災者らの相談員として活動する西条市出身の臨床心理学博士の女性を紹介している。
同社の編集局次長兼報道部長の菅原智広さん(48)らは、特別号外を配った後、県庁を表敬訪問した。長谷川淳二副知事と面談し、「愛媛県からの多くの支援に感謝しています」と礼を伝えた。長谷川副知事は「被災地の状況を掘り下げて伝えるのに、新聞にまさるものはない。記憶を風化させないように頑張ってください」と応じた。
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- 被災地へのメッセージを書いた紙コップの中のキャンドルに火をともす市民ら(松山市若草町で)