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<選抜高校野球>気比 夢へ爆発
昨夏の準決勝で敗れた雪辱を果たした。31日の準決勝で大阪桐蔭(大阪)に大勝した敦賀気比。松本哲幣選手が2打席連続の満塁本塁打を放つなどして序盤に10点を挙げ、エース平沼翔太投手が完封した。大会第11日(1日)の決勝で東海大四(北海道)と対戦、県勢初の甲子園優勝に挑む。
- 2回敦賀気比無死2塁、木下が適時2塁打を放つ=川崎公太撮影
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制球が定まらない田中誠也投手の立ち上がりを攻め立てた。一回、先頭の篠原涼選手が右前打で出塁。犠打と2四球でつなぐと、松本選手が5球目を左中間席にたたき込む満塁本塁打で4点を先制した。「打った瞬間、スタンドに入ると思った」と振り返る。二回にも満塁の好機で松本選手が左翼席ポール際に運び、試合を決めた。
2打席連続の満塁本塁打は大会史上初で、松本選手は試合後、「まさか2本も打てるとは」と驚きながらも「持ち前の打撃でチームに貢献でき、うれしい」と笑顔を見せた。
大量得点の援護をもらった右腕の平沼投手も快投した。散発4安打に抑え、最後まで相手打線を寄せ付けなかった。
東哲平監督は「昨夏日本一の強豪相手にいい攻撃ができた。平沼投手は連投の疲れがある中で落ち着いて投げてくれた」と語った。
<一球一瞬>甲子園を楽しめ
- 2回敦賀気比2死1塁、林中が適時3塁打を放つ=浜井孝幸撮影
二回二死一塁、3番林中勇輝選手は、普段より半歩後ろに下がりバットを構えた。「単打でつなぐ。右方向に打つ」。内角に食い込んでくる直球を狙っていた。
フルカウントになった後の6球目を振り抜くと、打球は右翼線を破る適時三塁打に。この長打を足がかりに6番松本哲幣選手が放った、2打席目の満塁本塁打につながった。
今大会主軸を担う林中選手だが、昨夏準決勝の大阪桐蔭戦は、ベンチ入りできずスタンドで観戦。逆転負けしていただけに、一回の満塁本塁打で4点を先制しても、「勝てるという手応えはなかった」。
新チームからレギュラー入りし、初めて経験する甲子園の雰囲気にのまれ、遊撃手として初戦は2失策。得意の打撃でも無安打に終わった。
「次の試合、どうしたらいいだろう」。今春卒業した先輩にツイッターで相談した。相手は、前チームの4番で捕手の岡田耕太さん(18)。「失策しても打てなくても気にすんな。甲子園を楽しめ」とアドバイスされ、吹っ切れた。
2回戦の仙台育英戦は決勝適時打、準々決勝の静岡戦ではサヨナラ打をそれぞれ放った。準決勝を客席で見守った岡田さんは「ちょっとしたきっかけで打てると信じていた。本来の打撃だ」と喜んだ。
初の甲子園制覇まで、あと1勝。林中選手は「勝負強い打撃で優勝に貢献したい」と力を込めた。
(平井宏一郎)
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- 2回敦賀気比2死1塁、林中が適時3塁打を放つ=浜井孝幸撮影