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「でき婚」ではなく「できたら婚」?今時のカップルが求めている結婚観
「できちゃった婚」と聞くとあなたはどのようなイメージを持つでしょうか。肯定的? それとも否定的? 別に何とも思わない?
一昔前、できちゃった婚が大変な“スキャンダル”だったころに比べると、周囲からの風当たりはかなり弱まっています。実際、芸能ニュースでも、周りで結婚するカップルを見ても、できちゃった婚はもはや当たり前。呼び方も、表現の柔らかい「おめでた婚」「さずかり婚」を多く見かけるようになりました。
では、どのようにして、できちゃった婚はここまで世間に受け入れられるようになっていったのでしょうか。今回はこの「できちゃった婚」と、それにまつわる現代の結婚観について考えていきます!
■「できちゃった婚」が批判されてきたわけ
そもそもできちゃった婚は一体何がまずいのでしょうか。できちゃった婚が批判的に受け取られる理由は主に以下のような意見です。
「きちんとお互いの将来を考えたとは思えず、なりゆきで決めた感があり、覚悟の足りない結婚である」
「コトの重大さを軽視して、避妊という大人のマナーを守らなかった結果であり、だらしない」
これらをまとめてみると、できちゃった婚批判のポイントはズバリ“事故性”。事故的にできちゃったから仕方なく結婚する、という考えが、無責任でありけしからんというわけです。
ところが、できちゃった婚が市民権を得た現代、どうやら「できちゃった婚=事故」という考え自体が当てはまらなくなってきているようです。ではさらに深く、最近の結婚事情を見ていきましょう。
■結婚の“きっかけ”を求めるカップル達
「何年も同棲していると、もはやあえて結婚するメリットがない」 長い間彼氏と同棲している、ある女性が先日このようなことを言っていました。
彼女いわく、今の関係性に満足している以上、些細でもいいから何かしらの“きっかけ”がないと特に結婚しようとは思わない、というのです。このようなカップルは決して彼女たちだけではありません。
というのも、友人知人の結婚事情を見聞きしていると、「地方転勤が終わって、東京に戻ってくることが決まったから結婚」はまだしも、「社員独身寮の取り壊しが決まったから結婚」や「一人暮らししていたマンションの家賃更新の時期になったから結婚」など、実際にほんの些細な出来事が結婚へのきっかけにつながっているのです。
つまり、何らかの“きっかけ”がないと結婚しない、逆に言えば結婚するために何らかの“きっかけ”を必要としているカップルが増えているというわけ。「結婚=恋愛のクライマックス」という考え方はすでに古く、その決断自体にロマンチックな盛り上がりはもはや必要ないのです。
そしてその“きっかけ”の最たるものがズバリ「子供」。なかなか結婚する“きっかけ”がないカップルにとって、子供の存在は、結婚を決断する十二分な理由となります。現代のできちゃった婚が必ずしも“事故”といえないのは、あくまで一つの大きな“きっかけ”として、結婚という”予定調和”を成就させているに過ぎないからです。
できちゃった婚を世間的に容認する空気ができたのは、まさに現代人が結婚の“きっかけ”を探すのに苦労していることの裏返しでしょう。
■「できたら婚」という新しい風
そして今、この現代流のできちゃった婚は、さらに新たな局面を迎えつつあります。その名もズバリ「できたら婚」。つまり、あらかじめ「子供ができたら結婚しよう」とお互いに合意して同棲をスタートさせ、“予定通り”子供ができたら、そのままの流れで結婚する、というわけです。
「結婚したから子供をつくる」でもなく「子供ができたから結婚」でもなく、「結婚するために子供をつくる」のが、現代の結婚のあり方の最新形態。
今後ますますできちゃった婚は増えていき、それに対する批判や圧力も弱まっていくはず。ともすると、逆に「できてないのに婚」がニュースになる日も近づいているのかもしれません。
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