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仏ワイン入手できず…「3.11」は東北産で
東北6県のブドウを集めて造ったワインを「3・11」に飲み、被災地に思いをはせてもらう企画を仙台市内の飲食店主らが進めている。
当日は全国で同じ時刻に栓が抜かれる。
3月11日にワインを共に飲むイベントは昨年、仙台市で飲食店を経営する板垣卓也さん(39)が中心になって初めて行われた。きっかけは、知人である大阪市のワイナリー社長の言葉。阪神大震災の記憶の風化を憂え、「そうならないよう、『3・11』に何かする必要がある」と助言された。
この時は、仕入れ先のフランスの醸造家が協力し、全国約150の飲食店などが参加した。だが、今年は収量不足でフランスからワインが入手できない見通しとなったため、昨年のイベント後に仙台で国内のワイン関係者が集まった際、「それなら東北のブドウでワインを造ろう」とまとまった。
ブドウは、東北のJAや農家、ワイナリーなどに声をかけて計約3トン集めた。品種はヤマブドウやマスカット・ベーリーAなど赤ワインの原料となる3種類。一気に仕込む必要があるため、集荷が間に合わないものは、板垣さんらが青森や秋田を車で回って集めた。
酸化防止剤などは入れず、天然酵母で発酵させ、約2500本が完成。醸造を引き受けた「タケダワイナリー」(山形県上山市)によると、「果実味が豊かで、品種ごとの複雑さも味わえる」という。
解禁は11日午後7時。板垣さんは「同じワインを同じ時間、同じ空の下で飲んで、つながる力を実感してほしい」と話している。今後も協力農家などを増やし、「3・11」に向けて毎年、みちのくワインを造っていくという。
1本2808円(税込み)。趣旨に賛同した全国の酒販店で販売されたり、飲食店で提供されたりする。取扱店などの詳細は、専用のブログ(http://blog.livedoor.jp/vindemichinoku/)。