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【高校受験2015】大阪府立高校入試後期<社会>講評…総問題数が増加
平成27(2015)年度の大阪府立高等学校後期入学者選抜の学力検査が3月16日に行われた。近畿圏で多数の塾を展開する第一ゼミナールの協力を得て、実施された学力検査より社会の問題を講評する。
◆後期選抜<社会>講評(第一ゼミナール提供)
構成は、昨年からさらに大問が増え、4題となりました。総問題数は昨年の28問から34問と増加しています。地理10問、歴史14問、公民10問とやや歴史に関する出題が多くなりました。
出題傾向として、昨年1問だった年代並べ替え問題が3問に増加したこと、歴史的知識を必要とする記述問題が出題されたことなどが今年の特徴です。また、語句を答える問題では、正確な漢字が書きにくい語句(租、防人、太閤検地、環太平洋造山帯、条例)が多く出題されており、漢字ミスで点数を落とす生徒が多いことも予想されます。
1. 歴史3題、地理3題、公民2題
歴史は室町時代の出来事を選択する問題、銀閣を選ぶ写真問題、江戸幕末の選択問題が出題されました。地理は、地形図に関して、地形の断面図、縮尺の計算問題、地形図の読み取りの正誤問題が3題出題され、例年にない傾向でした。公民は、地方自治から語句記述の問題が2題出題されました。
2. 地理7題
南アメリカ、アフリカに関する問題や、時差の問題、気候の問題、世界の地域別人口の問題が出題されました。時差の問題は、飛行機の所要時間を求めるもので、応用力を必要としました。外国人旅行者数を題材にした、資料読み取り問題も1題出題されました。完答問題が3題あり、正確な知識が求められました。
3. 歴史9題、公民2題
語句記述が3題(租、防人、太閤検地)、地租改正に関する文章記述が1題出題されました。時代の並べ替えを選択する問題も2題あり、やや難しく感じたかもしれません。公民は税に関する資料読み取り問題など2題が出題されました。
4. 歴史2題、公民6題
歴史は、人権思想に関する選択問題、戦後の出来事の並べ替えの2題が出題。公民は、男女雇用機会均等法、資料から読み取れる内容の空欄補充型の記述問題が出題されました。選択問題は比較的平易な問題となっています。記述問題は、例年通りの傾向ですが、やや答え方の表現が難しかったかもしれません。
第一ゼミナールは、近畿圏を中心に小学生から高校生を対象に集団・個別指導塾を展開している。独自の教育メソッドである意欲喚起教育EMS(the Educational Method of Self-motivation)を展開し、生徒の学習意欲を高め、成績向上に結びつける教育を推進するとしている。