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だしをとらずに3分で「革命的」味噌汁〈AERA〉
日本人たるもの、健康のためにも和食は毎日作りたい……とはいえ、難しいのが現実。そんな人は、まずは味噌汁を作ることから始めてみては。和食のプロ・冨田ただすけさんに、超絶簡単レシピを教えてもらいました。
今回は「だしを取らないでいい汁物」という、冨田さんの仕事を真っ向から否定する失礼なリクエストにもかかわらず、嫌な顔ひとつせず教えてくれた。
「椎茸と切り干し大根のみそ汁」。……これ、革命です!
切り干し大根とスライス干し椎茸をパラパラと水に入れて3、4分煮るだけで、ほんのり甘いだしになるなんて。しかも切り干し大根のシャキシャキした食感は、汁というよりおかずになるほどの存在感だ。なんとここでも包丁を使わなかった!
冨田さんによると、お椀の中で完結する汁物もできるそう。かつおぶし、ちぎった大葉、麩、夏場には梅干しを入れたお椀に湯を注ぎ、中でみそを溶くだけ。しかし、正統派和食の冨田さんに、こんな「邪道」ばかり教わってよかったのだろうか。
「簡単なものを組み合わせるだけでも和食は作れます。気負わずに、乾物や缶詰、便利な道具をどんどん活用して」
ははー。記者もさっそく切り干し大根と干し椎茸をゲット。この「ノンだしみそ汁」が週2回は食卓に上るようになった。週末には「切り干し大根の煮物」を作り置いてみたりして。「忙しいのに和食を作っちゃってる私」という自己肯定感がとてつもなく心地よい。
材料[2人分]
スライス干し椎茸……5g/切り干し大根……15g/水……400ml/みそ……大さじ2/すりごま……少々
(1)鍋に水と椎茸、切り干し大根を入れて中火にかけ、沸いたら火を弱めて3〜4分煮る。
(2)(1)にみそを溶き入れ、器に盛ってすりごまをふる。
※AERA 2015年3月9日号より抜粋