コンテナ船が一時操縦不能＝対向船が回避、ブイ接触―東京湾

　

　

　　神奈川県横須賀市沖の東京湾で２日、コンテナ船が操縦不能になり浦賀水道航路を逆行し、対向してきたケミカルタンカーに接近していたことが３日、分かった。第３管区海上保安本部が発表した。

　　タンカーは回避した際に航路を示すブイに接触。けが人はなかったが、両船は一時３９０メートルまで接近した。３管の担当者は「かなり至近距離で、危険だった」と話した。

　　３管によると、コンテナ船はシンガポール船籍の「ワン　ハイ　３１６」（全長２１３メートル）で、２日午後５時１０分すぎ、東京港に向けて航行中、発電機が油漏れで停止。かじなどが動かなくなる「ブラックアウト」という状態になった。