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発達障害の米女性、母親から送られた治療薬で逮捕 “信じられない…”
2月20日、アメリカ人の26歳の女性が、違法薬物密輸の疑いで日本の警察に逮捕された。彼女は、多動性障害の薬『アデラル』を20年間に渡って服用していた。アメリカでは合法なこの薬を、医師である母親から日本に送ってもらったのだが、日本では違法薬物として、取り締まりの対象となったのだ。
◆誤解があると母は釈明
逮捕された女性の出身地・オレゴン州の地方紙『オレゴニアン』によると、逮捕されたキャリー・ラッセルさんの母、ジル・ラッセル医師は、医者の直接の指示がなくても服用できる再調剤のアデラルを、娘が2年間仕事をしていた韓国に送った。しかし、その後、日本で仕事に就くことが決まり引っ越したので、日本へ転送した。
薬は、痛み止めとして日本でも合法なタイレノールの瓶に詰め替えて送られた。これについては、母親が先週日本の警察に出した宣誓供述書の中で明らかにしている。「(薬を)詰め替えたのは、法を破ったり、欺こうとしたりするためではない」、「精神的な障害に対する治療薬の使用は繊細な問題で、キャリーのプライバシーと尊厳を守ろうとしたのだ」(IBT)と、社会で偏見に遭わないようにとの理由だったと説明した。また、密売目的で盗難に遭わないようにという配慮でもあったという。
◆厳格な法律と精神的疾患に対する偏見
米国務省のHPでは、薬の所持について、海外に出かける際の注意点を掲載している。「自分の処方薬が違法な精神薬とならないか確認すること。海外で薬が必要な場合は、再調剤の薬を含め、医師が書いた自分の体調や薬についての説明を携帯すること。薬を海外に持って行く時には、名前を明記したオリジナルの容器に入れに入れること」などだ。
日本は、ドラッグに対し厳しい法律を持つ国だ、と海外各紙は書いている。彼女の事件は、日本とアメリカの刑罰の違い、薬物規制の違いをはっきりと示した、とオレゴニアン紙は指摘した。
アデラルは、1950年代に日本では使用禁止となったアンフェタミンを含んでいる。事件が起きてしまった後ではあるが、インターネット上では、日本にアデラルを持ち込むことを警告する投稿があるようだ。しかし実際、どの薬が違法に当たるかは、なかなかわからない、とオレゴニアン紙は報じている。ただ、かなり注意深く検索すれば、シアトルの日本総領事館のホームページにリンクが張られた書面で、アデラルが注意すべき薬物として、名前が挙がっている、とも伝えている。…