＜正面衝突＞島根・浜田道でトラックとマイクロ １人死亡

　

　２６日午後４時２５分ごろ、島根県浜田市金城町今福の浜田道で、観光客１９人を乗せたマイクロバスと中型トラックが正面衝突した。マイクロバスを運転していた広島県三原市円一町５、奥田昌之さん（５８）が死亡し、乗客全員が病院に搬送された。うち２人が重傷という。
　
　　マイクロバスを運行していた「城南観光」（三原市）によると、乗客らは広島県竹原市から１日観光で浜田市を訪れ、その帰りに事故に遭った。また、乗客３人が搬送された山根病院（浜田市）によると、乗客らは同窓会のメンバーという。
　
　　島根県警はトラックを運転していた岡山県笠岡市篠坂、会社員、広常裕太容疑者（２４）を自動車運転処罰法違反（過失運転致傷）容疑で現行犯逮捕した。現場は片側１車線のほぼ直線で、広常容疑者のトラックが対向車線にはみ出したとみている。取引先の浜田市内に向かう途中だったといい、負傷程度は不明。トラックにはもう１人が同乗していたが軽傷という。
　
　　西日本高速道路によると、現場は旭インターチェンジ（ＩＣ）の北西約３・５キロで、旭ＩＣと浜田ジャンクション（ＪＣＴ）間が上下線とも通行止めになった。
　
　　城南観光の社員は「奥田さんはベテランで運転技術が高く、同僚の相談にも乗る優しい人だった」と目を赤くして話した。【藤田愛夏、長宗拓弥、江田将宏】