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<中国>抗日戦争勝利70年式典に安倍首相出席を打診
中国政府が9月3日の「抗日戦争勝利70年」の式典に、安倍晋三首相の出席を打診していたことが分かった。日本政府は、8月にも発表する首相の「戦後70年談話」への中国側の反応も見ながら対応を決める方針で、招待されたかどうか明言していない。背景には、「招待問題」を両国関係の悪化に発展させないようにとの腐心があるようだ。
式典のテーマは「反ファシズム戦争と抗日戦争勝利から70年」。軍事パレードなどが予定され、中国には「戦勝国」の立場をアピールする狙いがあるとみられている。ロシアのプーチン大統領らが出席する見通しだ。
中国の王毅外相は8日の記者会見で、「関係する国の指導者と国際組織を招待する」と表明。首相への招待も「誰であれ誠意をもって来るのであれば歓迎する」と述べた。日中外交筋によると、中国側はこの発言後に日本政府に首相の出席を打診した。「正式に招待した」との位置付けだという。
これに対し、日本側は他国の参加状況や、「戦後70年談話」への中国側の反応を見極めたい考えだ。今の段階で招待があったことを認めれば、首相が出席するかどうかが大きな焦点になり、歴史認識問題と一緒に論じられかねないとの懸念がある。
また、政府内には「首相が日本批判の色彩がある式典に出席すれば、国内の批判を招きかねない」との懸念があり、仮に出席しなかったときに日本側が拒んだとの構図にしたくないとの思惑もある。
菅義偉官房長官は26日の記者会見で「現時点でコメントは控えたいし、現時点では何も決まっていない」と述べるにとどめた。
一方、中国側は「戦後70年談話」の内容を注視する姿勢を示しつつ、日本を招待したことを否定しない。これは、米欧諸国が日中の対立を問題視する中、式典を日本との外交カードに使っているとの批判が米欧に広がることを避けたいためだとみられる。
程永華駐日大使は25日、日中友好議連総会で「日本国内には、中国が歴史問題を利用して日本をたたくとの声があるが、特定の国が対象ではない」と出席を促した。【鈴木美穂】
◇「抗日戦争勝利70年」式典を巡る日中両政府の最近の発言
8日 王毅・中国外相「目的は歴史を銘記し、平和を尊ぶため。関係する国の指導者と国際組織を招待する」「(安倍首相の招待は)誰であれ、誠意をもって来るのであれば歓迎する」(北京での記者会見)
9日 菅義偉官房長官「(王氏の発言は)一外相の発言。仮定の話であり、政府の立場でのコメントは控える」(記者会見)
24日 華春瑩・中国外務省報道官「中国は、関係するすべての国の指導者と国際機関の代表をすでに招待した」(北京での記者会見)
25日 程永華・駐日中国大使「日本国内には、中国が歴史問題を利用して日本をたたくという声があるが、特定の国が対象ではない」(東京都内での日中友好議連総会での発言)
26日 菅長官「現時点でコメントすることは控えたいし、(首相が出席するかどうかについては)何も決まっていない」(記者会見)