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ガイドの邦人「感慨深い」=両陛下に「オレンジビーチ」説明―パラオ
【コロール時事】天皇、皇后両陛下が9日、戦後70年の慰霊で訪問された太平洋戦争の激戦地パラオ・ペリリュー島の「オレンジビーチ」で、両陛下の案内役を務めた菊池正雄さん(67)が10日、取材に応じた。戦後60年を前に、両陛下の同国訪問が検討された際も候補に上ったといい、「感慨深く、光栄です」と語った。
ペリリュー島で両陛下は9日、日米の慰霊碑に続き、1944年9月に米軍が上陸した「オレンジビーチ」を訪問。菊池さんは、天皇陛下からビーチの名前の由来を聞かれ、「ここでたくさんの方が亡くなられました。慰霊に来てくださり、日本の人たちもうれしいと思います」と答えると、陛下は「ありがとう」と話した。
皇后さまからは「慰霊の方たちの案内をされているのですか。これからも頑張ってください」とねぎらわれたという。
菊池さんはパラオに27年滞在。旅行会社を経営し、ツアーガイドとして戦没者慰霊や遺骨収集に携わってきた。
原子炉格納容器内部にロボ投入 溶融燃料調査の第1段階
東京電力福島第1原発で10日、放射線量が極めて高い1号機原子炉格納容器にロボットを投入し内部調査を始めた。事故で炉心溶融した1~3号機の格納容器内にロボットが入るのは初めて。
10日は格納容器内の1階部分を半周回り、13日に残り半周を調べる。最終的には溶融燃料が大量にあるとみられる地下中心部の調査を目指しており、今回はその第1段階。調査の結果を踏まえ、本年度末以降に地下の調査に入る予定。
調査では格納容器の貫通部にある直径10センチ程度の配管から、長さ約60センチ、高さ約9・5センチの棒状のロボットを投入。
ジミヘンのジャケ展、テアトル梅田で
「もっとも偉大なギタリスト」として、ロック史に名を轟かすジミ・ヘンドリックス。その彼の伝説を描いた映画『JIMI:栄光への軌跡』がまもなく公開。それにちなんだレコードジャケット展が[テアトル梅田]で開… 「もっと見る」
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<原発に一番近い病院に勤務する医師の視線>風化が進む「これからの福島」をメディアはどう伝えてゆくべきか?
小鷹昌明[南相馬市立総合病院・神経内科専門医/医学博士]
* * *
筆者は19年間勤め上げた大学病院を、東日本大震災を契機に辞した。次の勤務先として、福島県南相馬市の総合病院を選んだ。
つまり、ここは原発からもっとも近い病院である。そこで私は、医療支援をしながら、さまざまな復興のための市民活動を企画・実践し、余力のある限り情報発信を繰り返してきた。
震災から4年の月日が流れ、福島の言説は完全に風化してしまった。現地にいれば震災関連の情報の流れない日はないのだが、大手新聞やテレビキー局からの報道はどういうものなのか。
実はここにいると、よくわからない。東京に行った際に新聞やテレビを見ることがあり、そこで感じることは「もう全然ないんだなぁ」ということである。それは、まあそうだろう。
世の中には、溢れるほどの情報が絶えず生まれているのだから、「福島だけを見続けてくれ」というのはムシのいい話しである。私たちでさえ、福島を語ることが難しくなっているのだから、県外の人たちからみれば、もっとそういう気分であろうことは容易に想像できる。
ただ、その一方で、相変わらずの根深い風評被害が散見される。要は、そのバランスの悪さに悩まされているということである。
県外から「福島を応援したい」「産業をどうにかしたい」などと相談されると、それ自体はありがたいのだが、なかには「子供を今からでも避難させるべき」とか「政府は稲作を止めさせるべき」とか「メディアは隠蔽をするな」とかいう、自己主張を肯定してもらいたいだけの人もいる。
また、弱者を守りたい気持ちゆえに生ずる「善意に基づく迷惑」も経験する。チェルノブイリと同じ未来の待っている福島は苦しんでいる。福島を脱原発運動の象徴的聖地にしようとする。
残念なことは、本当の良識人が、被災地を気遣う余りに真実を語らなくなるということだ。その結果、どんどん風化が進む。県民の労力が、主張の強い人や意図しない「ありがた迷惑」の対応だとしたら、こんなもったいないことはない。“風化されない風評被害”と“風化される原発被害”、このアンバランスな交錯によって福島県民は苦しめられている。
メディアに一言伝えるならば、危機への急速な進展というものに情報としての価値が高く、平穏に向かうゆったりとした流れというのに情報としての価値が低いと見積もられるならば、少し考え直してもらいたい。
言ってみれば、急激に環境が壊される現場を伝えることも、もちろん重要だが、それらがどう修復されていくのか、大海がゆっくり地球を浄化していく様子を伝え続けるようなことも、学びとして大切なのではないか。
メディアは、とかくセンセーショナルな情報を求めたがる。
「見られてナンボ」の世界なのだから、それは仕方がない。私たちは、「まだ、大変なこと」を伝えたいのではない、「普通の生活を取り戻した」を伝えたいのだ。
【 元の記事を読む 】
東大の外国人向けコース、辞退7割は「不思議」なの?
[写真]外国人向けコースの「滑り止め」問題が話題になった東京大学。写真は2015年度の卒業式(Natsuki Sakai/アフロ)
外国人など対象に英語で授業
PEAKは、初等・中等教育(日本では小・中・高校の教育)を日本語以外で履修した者を対象にした、英語で授業を行うコースです。前期(1、2年生)は「国際教養コース」に属し、後期(3、4年生)は「国際日本研究コース」と「国際環境学コース」に分かれます。募集は「若干名」となっていますが、後期の2コースで各15人、計30人を想定。入学時期は秋入学が一般的な外国に合わせて、毎年10月となっています。
選抜は書類と面接によるAO方式で行われます。これまでの受験・合格・入学状況をみると、初年度の12年度は238人の受験に対して38人が合格し、7割に当たる27人が入学しました。13年度は199人の受験に対して49人に合格を出しましたが、実際に入学したのは23人と半数以下。そして14年度は262人の受験に対して61人を合格させたものの、入学者は20人にとどまりました。入学辞退者の多くは英オックスフォード大学など国外の大学に流れたとみられます。こうした数値の上からは、確かに東大が「滑り止め」扱いされたと言えなくもありません。
ところで、東大教養学部はなぜPEAKを設置しているのでしょう。今年3月まで総長を務めた濱田純一氏は、5年間の総長在任中に「タフな東大生」を育てることを目標に掲げ、その一環として外国人留学生などを増やして日本人学生と日常的に国際交流を行う「グローバル・キャンパスの形成」を実現しようとしました。学部自治が根強く残る中、それに応えたのが教養学部のPEAKだったわけです。
では、なぜ濱田前総長が国際化を推進しようとしたかというと、世界のトップクラス大学間における研究・教育の国際競争の激化と、東大の国際化の遅れです。
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