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「岐阜シャツ」出陣 アパレル5社が新ブランド
通気性に優れ、肌触りがよい和紙糸混紡生地に、信長がまとう陣羽織にヒントを得た襟の上質なワイシャツ―。岐阜アパレルの技術が集結した、その名も「岐阜シャツ」を地元5社が開発、23日岐阜市でお披露目された。生地からデザイン、縫製まで全工程、全技術が地元によるもの。正装としても通用する新ブランドとして、海外市場も視野に来夏の商品化を目指す。
地場産業活性化のため新ブランドづくりを目指す岐阜商工会議所の呼び掛けに、次代を担う経営者らが賛同。クールビズが定着する中、高温多湿な岐阜から、高品質で快適なシャツづくりへの挑戦が始まった。川島政樹カワボウ繊維社長(43)は「アパレルが元気がないと言われる中、何か面白いものを、岐阜で業界の垣根を取っ払ってつくり、技術、潜在力を示したかった」と思いを語る。
昨春から議論を重ね、形にしたシャツの最大の特長は、軽量で吸水性に富む和紙糸と冷感作用のあるポリエステル糸を織り込んだ新開発の生地。こだわりの襟はウイングカラーをベースにした立体的デザインで、ノーネクタイでも直線的に襟が立つ。袖もジャケットのように丸みを持たせて縫製し、七分丈。抗菌防臭も施し、武藤昭成柏屋商事専務(43)は「全てが快適」。吉岡源一郎吉岡専務(35)も「岐阜しかできない」と胸を張る。
現段階では素材も技術も最高級のものを使ったサンプル品。市販化するには素材の混紡率や仕立てを工夫する必要があり、コーディネートした小林隆臣さん(40)は「まだまだ進行中」と話す。ただ、井上真典ラブリークイーン社長(43)は「世界に認められる製品にして、岐阜の名を引き上げたい」と意気盛んだ。サンプルの1号は村瀬幸雄会頭に贈呈。村瀬会頭は「岐阜の歴史と技術が結実した」と笑顔を見せ、公的な場での着用も約束した。古田肇知事ら各界トップにも贈り、岐阜の新ブランドを広くPRしてもらう計画だ。園部泰敏三敬社長(58)は「岐阜の技術、歴史を次代につなぐシャツ」と先を見据えた。