仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「敗者のゲーム」を避ける知恵:賢く立ち回ろうとするより愚かな行いを避けるべし
Farnam Street:サイモン・レイモー氏(科学者で統計学者)は、誰にとっても面白い小さな本『Extraordinary Tennis Ordinary Players(邦題:負けないテニス:ドクターレイモーの凡ミス撲滅作戦 )』を書きました。
この本が面白い理由は、私がテニス好きだからではありません。この本の中で、レイモー氏が「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」の違いを明らかにしているからです。
レイモー氏は、テニスは2種類の試合に分けられると考えました。プロの試合とプロ以外の試合です。
どちらの試合でも、プレイヤーは同じルールで戦います。コートも同じです。道具だって違わないでしょう。つまり、ゲームの基本的な要素はすべて同じということです。とはいえ、アマチュアが自分のことをプロだと思い込むことはあっても、プロが自分をアマチュアだと考えることは皆無です。両者の試合は根本的に異なっているのです。それがレイモー氏が発見したポイントです。
プロはポイントを勝ち取りますが、アマチュアはポイントを失います。プロのゲームを思い出してください。プレイヤーたちは互いに技術も拮抗し、ほとんど完璧なゲームをプレイします。どちらかが打ち返せなくなるまで、延々とラリーが続きます。勝敗は、ポジション取り、コントロール、スピンのかけ具合などで決まります。数十センチ、あるいは、数センチの違いが命運を分けます。
1975年のエッセイ『The Loser’s Game(敗者のゲーム)』の中で、チャールズ・エリス氏はプロのテニスを「勝者のゲーム」と呼びました。スキルや運の差はいくらかあれど、試合は基本的に、勝者のアクションによって決まります。
アマチュアのテニスはまったく別の試合と言えます。プロとの違いは、どのように勝敗が決まるのかにあります。長時間に及ぶパワフルなラリーはまず見られません。逆に、ミスが頻発します。ボールは毎回のように、ネットにひっかかったり、枠を大きく外れていきます。ダブルフォールトも見慣れた光景です。
アマチュアは敵に倒されるのではなく、自分自身に倒されるのだ。もちろん勝者のほうが敗者よりスコアが良いわけだが、勝者がより多くのポイントを勝ち取ったと言うよりは、敗者がより多くのポイントを失ったと表現するほうが適切である。
2つのゲーム
レイモー氏がこのことに気づいたのは、「ラブ」「フィフィティーン・オール」といった従来のスコア方式でゲームを見るのを放棄したからです。…