カッサーノ、給料の支払い遅れでクラブを訴える？ パルマは財政難でクラブ売却

　

　　イタリアメディアは２３日、パルマＦＷアントニオ・カッサーノがクラブに対し、債務不履行通知を出したと報じた。クラブは否定したが、カッサーノから遅延分の給与支払いを求められたことは認めている。

　　財政難から給与支払いが遅れ、勝ち点減点処分を受けたパルマは、シーズン途中にトンマーゾ・ギラルディ前会長がレザルト・タチ氏にクラブを売却。再建を目指し、１月のマーケットでＦＷシルベストレ・バレラやＭＦクリスティアン・ロドリゲスを獲得している。

　　先日就任したエルミル・コドラ会長は、リバプールＦＷマリオ・バロテッリの獲得にも動いていたと明かしており、これは失敗に終わったものの、ストライカーの獲得を目指すと話している。

　　だが一方で、新体制は内部からの不満にも対応しなければいけないようだ。イタリアメディアは、カッサーノが法的措置に動き出す可能性に触れた。同選手の給与支払いは６カ月分遅れているとも言われている。

　　しかし、パルマは公式ウェブサイトでの声明で、報道は「根拠のないもの」と強調。カッサーノが支払いを求めたことは事実としつつ、支払期限の設定はなく、法的措置に出ることもないと発表している。それでも、カッサーノが不満を抱いていることも確かだろう。去就が注目されるところだ。

　　なお、パルマはセリエＡ前半戦を終えて勝ち点９と最下位。残留ラインには勝ち点９差をつけられている。(Goal.com)