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ユニーHD、コンビニなどの不振で5年ぶりの赤字
2016年9月を目標にファミリーマート<8028>との経営統合の協議を進めているユニーグループ・ホールディングスが10日、2015年2月期の連結決算を発表。それによれば、総合スーパー事業やコンビニエンスストア事業の不振により、24億円の赤字に転落したことがわかった。前期は74億円の黒字であり、大きく業績を落とすことになった。こうして最終赤字となるのは10年2月期以来5年ぶりのこととなる。
ユニーグループ・ホールディングスの15年2月期の連結決算によれば、売上高にあたる営業収益は前年同期比1.3%ダウンの1兆189億円であり、営業利益は前年同期比20.1%ダウンの202億円、最終損益は24億円の赤字であった。消費税増税後、消費者の間で節約志向が高まっていること、また夏場の天候不順などが影響、さらには総合スーパー事業での住居関連用品の販売不振、そしてコンビニエンスストア事業のサークルKサンクスの売り上げの伸び悩みなどにより、大きく業績を落とす結果となった。16年9月を目標にファミリーマートとの経営統合の協議を進めている同社としては、それによりコンビニエンスストア事業を立て直すことができるかどうかが、今後の大きな課題となることは間違いないだろう。
またこの業績悪化を受けてユニーグループ・ホールディングスは、同日に役員報酬の減額を発表。6~11月に代表取締役の月額報酬を50%、そのほかの役員についても10~20%減額させるとしている。傘下の子会社も含めて計45人に対して減額する。
事業別に見てみると、全体の売上高の7割以上を占める総合スーパー事業の既存店売上高は前年同期比2.9%ダウン。コンビニエンスイストア事業も既存店売上高が前年同期比3.6%ダウンという結果に。物流の効率化などのコスト削減を推し進めたものの営業利益は前年同期比16.8%ダウンという結果であり、削減効果を表出させることはできなかった。
そして16年2月期の業績予想も併せて発表。それによれば、売上高を前年同期比1.7%アップの1兆364億円、営業利益を前年同期比16.1%アップの235億円、最終利益を48億円との黒字と予想。事業の肝である総合スーパー事業とコンビニエンスストア事業をいかに立て直すことができるかが、黒字化転換の鍵となる。(編集担当:滝川幸平)