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米利上げ、6月・7月・9月のいずれかに=アトランタ連銀総裁
[アセンズ(米ジョージア州) 20日 ロイター] – 米アトランタ連銀のロックハート総裁は20日、ジョージア州アセンズで講演し、米経済が今後急激に落ち込まないかぎり、連邦準備理事会(FRB)は6月、7月、9月のいずれかの連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げに踏み切るとの見方を示した。
総裁はジョージア大学法科大学院のシンポジウムで講演後、記者団に対し、FRBが今週発表した低めの経済見通しについて、「過渡的」要因を踏まえたものであり、それによって最初の利上げ時期が遅れたり、米経済の持続的成長予想が根本的に変わったりすることはないと指摘。
その上で「利上げの適切な時期としては、年央もしくはそれよりもやや後であると依然確信している」と述べ、6月、7月もしくは9月の会合において利上げが真剣に討議されるだろうと語った。同時に当該の3つの会合で必ず利上げが決まるとの保証はないとも強調した。
またドル高に伴う予想外に大きな影響が、景気回復のペースをめぐる個人的な考えに戸惑いを与えたと述べた。ただし、米経済は今後数年、潜在成長率を上回って推移するとの見方に変わりはないとも話した。
銀行規制に関する講演では、より安定した金融システムの構築に向けてシャドーバンキング(影の銀行)の監視を強化する必要があると述べた。
総裁は、銀行以外のヘッジファンドや証券会社などが金融仲介機能を果たすシャドーバンキングについて「巨大であり、拡大しているが、不透明だ」と述べ、金融安定上のリスクになり得ると指摘。「しっかりとした監視体制が当然だ」と述べ、「金融当局は最新の技術を用いて注意深く監視しなければならない」と強調した。
ただ、総裁はシャドーバンキングを活用する投資家の大半は素人ではないことから、規制に際して商業銀行と同じ規制を適用すべきだとは必ずしも言えないとし、規制を厳しくしすぎると経済成長を損ねる可能性があるとも付け加えた。
シャドーバンキングは金融危機が広がった要因の1つと見られており、FRBは監視強化に注力している。しかし、FRBはマネー・マーケット・ファンドやヘッジファンドに対する規制権限を持っていない。
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