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【テクノロジー】3Dプリンターはもう古い、次のトレンドは自己変形「4Dプリント」
英ブリッグス・オートモーティブ・カンパニー(BAC)が開発を進めている単座のスポーツカー。公道で走ることもでき、
車列の中でひときわ異彩を放つことは間違いないが、見た目以上に特筆すべきなのが、その「自己変形」するリアウイングだ。
開発中のため詳細が明らかにされていないが、このリアウイングは天候に応じ、自律的に形状を変化させていくという。雨天時
には水に反応して自ら弓なりに折れ曲がり、ダウンフォースを増大させることで安全性を向上させる。雨が上がると、リアウイ
ングはふたたび直線状に戻る。
BACの開発は、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の自己組み立てについての研究ラボと共同で進められている。MIT
のラボを主宰するのは、この分野の第一人者スカイラー・ティビッツ氏。個々の素材が自ら構造を組み立てていくようプログラ
ムすることで、従来のモノ作りを一変させるのが研究の狙いだ。
ティビッツ氏は、「現在、ロボット工学を利用している場所ならどこでも、素材を用いて同じような能力を持たせることは可能
だろう」と話す。
飛行機の場合、翼が持ち上がり空力を変化させることで、機体を動かしている。そこに投じられている重量やエネルギーは膨大
で、メカニズムも複雑だ。そこでティビッツ氏は「もっとすっきりした解決作を見つけるのが目標になってくる」と指摘。単一
の素材に、飛行機の翼と同様の作動能力や感度、可動域を持たせることを目指しているという。
ティビッツ氏が研究するこうした自己組み立て技術は、「4Dプリンティング」と呼ばれている。3Dプリンターによって特定
の形に「印刷」された素材がさらに、水などの外的な刺激に反応することで、時間の経過とともに自ら形状を変えていく仕組み
だ。自動車や医療、軍事など、多岐にわたる分野での応用が期待されている。
もっとも、部品を組み立てる作業そのものを完全に省略するには、まだ道のりが遠い。
ティビッツ氏によれば、目下の課題は、自動的な組み立てになじむ素材やエネルギー源を増やしていくことだ。木材や炭素繊維
といった素材は刺激に反応しやすいが、同じことが身の回りの素材でも可能か、水だけでなく熱や光もエネルギー源とすること
かできるか、といったことが焦点となっている。
まだ課題は残されているものの、ティビッツ氏の研究室では、BACの他にもさまざまな企業と共同開発を行っており、自動
組み立ての実用化に向けて、産業界でも機運が高まっていることがうかがえる。欧州航空機大手のエアバスと協力して飛行機の
翼を設計したり、米ジオシンテック社と共同で、自在に伸縮して水流を制御するパイプを開発したりする試みも行っている。
http://www.cnn.co.jp/tech/35059952.html
http://www.cnn.co.jp/storage/2015/02/04/9b28e62597e28e5545716e63b051baf2/141029141508-mono-mit-horizontal-gallery.jpg
http://www.cnn.co.jp/storage/2015/02/04/974e5580cd23cce614eac3e957bad76b/141029144741-mono-car-mit-horizontal-gallery.jpg
>>2へつづく