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【人工衛星】20年前に打ち上げられた米軍の気象衛星からデブリが大量発生か
掲載日:2015年2月28日
http://www.sorae.jp/030902/5457.html
1995年に打ち上げられた米空軍の気象衛星が由来と思われる、大量のスペース・デブリ(宇宙ゴミ)が軌道上に
発生したことが、2月26日に米戦略軍が提供するデータや宇宙ファンらによる観測などから明らかになった。
現時点でデブリの数は26個まで確認されている。デブリの発生源とされるのは、米空軍が1995年に打ち上げた
DMSP 5D-2 F13と呼ばれる軍用の気象衛星で、すでに設計寿命を超えており、また2006年からは定常運用からはずれ、
バックアップ運用に就いていた。DMSPは複数の衛星からなるシステムで、DMSP 5D-2 F13は現在運用されている
DMSP衛星の中で最も古い衛星でもあった。
また、人工衛星の軌道情報を扱うウェブサイト『CelesTrak』の管理人であるT.S. Kelso氏の分析によれば、
これらのデブリは2月3日に発生したと思われるとのことだ。
DMSP 5D-2 F13は高度800kmの、地球を南北に回る太陽同期軌道にあり、デブリもこの周辺の、高度300kmから
1,000kmまでに散らばっている。この周辺の軌道は多くの人工衛星が回る交通量の多い場所であり、今回発生した
デブリが他の衛星に衝突し、さらに新しいデブリを生み出す事態になる可能性は、他の軌道と比べると比較的高い。
デブリが発生した原因はまだ明らかになっていない。例えばバッテリーや推進剤タンクが爆発した、あるいは
別のデブリが衝突した、などといった可能性が考えられる。
なお現時点で、米空軍などから公式の発表は行われていない。
<画像>
Image credit: U.S. Air Force
http://www.sorae.jp/newsimg15/0228dmsp.jpg
<参照>
20-year-old Military Weather Satellite Exploded in Orbit
http://spacenews.com/20-year-old-military-weather-satellite-apparently-exploded-in-orbit/
CelesTrak
https://celestrak.com/