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ルネサス、ミッドレンジのカーナビ向けSoCシリーズ第1弾を製品化
ルネサス テクノロジは11日、カーナビゲーションなどの車載情報端末機器向けSoCとして、ポータブルナビやローエンドからミッドレンジの組み込み型カーナビなどに機能を絞った「SH-NaviJシリーズ」を開発、第1弾として「SH77721」を製品化したことを発表した。2008年9月30日よりサンプル出荷を開始する。サンプル価格は5,000円。
車載情報端末機器向けSoC「SH-NaviJ」シリーズ第1弾製品「SH77721」
同製品は、2Dならびに3D描画機能を持つグラフィックスプロセッサを搭載している。また、USB2.0に対応したホスト/ファンクション、SDカードホストインタフェース、GPSベースバンド処理モジュール、FM多重デコーダ、車載LANであるCANインタフェースなどの周辺モジュールを内蔵している。
CPUコアには既存製品と同様「SH-4A」を採用し、機能上位互換のグラフィックスプロセッサを内蔵することにより、既存のグラフィックスアプリケーションのプログラムを流用することが可能だ。また、基本バス構造ならびにその他周辺機能も既存の「SH-Naviシリーズ」から継承することで、各種アプリケーションのプログラムが流用可能、ソフトウェアの開発期間の短縮が可能となる。なお、2008年10月からは、同グラフィックスプロセッサの性能を引き出すことが可能なライブラリのサンプル提供が開始される予定。
既存のSH-Naviシリーズの「SH7770」と比較すると、メモリインタフェースが64ビットバスのDDR SDRAMから16ビットバスのDDR2 SDRAMへと変更されており、DDR2を1個接続するだけで3Dグラフィックス描画が可能である。また、パッケージを520ピンBGA(33mm×33mm)から440ピンBGA(23mm×23mm)へと変更することで、システムの小型化を図ることが可能となっている。
なお、同社では、ユーザーのシステム開発を推進するリファレンスプラットフォームを、2008年9月30日より提供開始するとしている。