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制作者が語る、テレビ視聴の革命機「SPIDER」の全貌
テレビに革命を起こす! なんてデカイこと掲げると、かえって安っぽい絵空事のように聞こえるが、このSPIDERに限っては知れば知るほどワクワク感が色濃く見えるのだ。
■シーンも逃さない前代未聞の検索力
SPIDERはまず、地デジで放送されるテレビ番組1週間分すべて録画する。この点では、ほかの“全録レコーダー”と一緒だが、このマシンのすごさは「前代未聞の検索機能」にある。例えば、好きなアイドルが出演した番組を探すだけなら一般の“全録”でも、電子番組表データを利用して可能だが、SPIDERは、出演中のCMはもちろん、何かの番組で出演者がそのアイドルをトークの話題にしたシーンまでも拾ってくるのだ!
なぜそんなことができるか? それは、スタッフ約70人が“人力”で、番組内の会話や、CMの出演者・テーマ曲などの情報を、絶えず入力し続けているからだ。もちろん、人物名だけでなくニューストピック、地名、商品名、料理名なども検索対象となる。テレビ番組は、1週間に2000あるといわれるが、これなら自分が興味のある番組は絶対見逃さない。
SPIDERは、企業向けのみの商品としてマーケティングに関わる人には知られていた。各企業が、テレビ上における自社製品の露出や評判などをチェックするために使われてきたのだ。しかし、SPIDERの製造販売を行なうPTP社は、2011年中に家庭用も販売すると発表。なのにその後、発売はおろか新たな情報すら出てこなくなってしまった……。
だが、12年10月、山が動く!
SPIDERのフェイスブックページに、家庭用マシンのリモコンの画像が公開。加えて新たな正社員募集まで。いよいよ事業拡大か? しかもホームページでは2012年末発売予定と発表。なのに……続報のないまま2012年も終了。期待が膨らんだ分、ファンの落胆も大きい。「もう出ないのでは?」「会社がヤバいのでは?」といったネガティブな推測も出始めた。では実際どうなのか。PTP社の有吉昌康(ありよしまさやす)社長に直接聞いてみることにした。
***
―単刀直入にお聞きしますが、なぜこんなに発売が遅れているんでしょうか?
有吉 発売を前に、販売方法をめぐって闘っているんですよ。
―闘ってる?
有吉 販売店がメーカーに要求してきたこれまでのやり方に従うと、僕らが適正と思っている価格にマージンが上乗せされるので高くなってしまう。そもそも僕らはハードウエアで儲けようと思ってませんからハードはできるだけ価格を抑えたいし、ほかのメーカーのように毎年モデルチェンジを繰り返すこともしません。…