ADI、感度劣化なくリフローはんだ処理可能な表面実装MEMSマイクを発表

　

　Analog Devices(ADI)は、高性能MEMSマイクロフォン「ADMP504」を発表した。

　同製品は業界最高クラスの低ノイズ性能を特長としており、感度劣化することなく、リフローはんだ処理ができる表面実装MEMSマイクロフォンとなっている。-38dBVという感度仕様であるため、様々なコーデックやディスクリート・シグナル・チェーン・コンポーネントに適している。

　また、65dBAのS/N比、つまり29dBAのEINが高品位アプリケーションにおいて、遠距離オーディオ捕捉アプリケーション、マルチマイクロフォン・ビームフォーミング・アルゴリズムを用いたアプリケーションも可能としている。電源電圧1.6Vから3.3Vにおいて180μA(typ)未満の低消費電力であり、携帯型アプリケーションのバッテリ長寿命化にも貢献するという。

　さらに20kHzまで対応する広い周波数応答によって、バランスのよい自然なサウンドを生成することが可能なほか、70dBVの高電源電圧変動除去比が、優れたRFと電気的雑音除去性能を提供する。なお、-38dBVの感度仕様は、様々なコーデックやディスクリート・シグナル・チェーン・コンポーネントに最適だと同社では説明している。

　なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価は1.85ドル(米国における販売価格)となっている。

　ADMP504の製品イメージ