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ARM、Linux/Android搭載システム向けソフト開発ツール・スイートを発表
英ARMは、ARMプロセッサ搭載システム向けのLinux/Androidネイティブ・アプリケーションの開発を簡素化し、学習の容易化と開発/テスト・サイクル短縮を可能とするソフトウェア開発ツール・スイート「Keil Development Studio 5(DS-5)Application Edition」を発表した。
DS-5は、複数のワークスペースやプロジェクトをサポートするEclipseベースのプロジェクト・マネージャと、高度なC/C++およびアセンブラ・コード編集機能を特長としており、グラフィック・ビューとプロセッサ制御機能を備えたフル機能のLinuxアプリケーション・デバッガ、ハードウェア・ターゲットなしでARM Linux開発を可能とするARM Cortex-A8プロセッサ搭載SoCの高速モデルも装備している。
DS-5 Application Editionの機能イメージ
また、OMAP35xプロセッサ・ベースのBeagleBoard、Texas InstrumentsのOMAP35x評価モジュールなどの開発ボードをサポートするよう設定済みであり、ターゲットのファイル・システムにアプリケーションとライブラリを自動的にダウンロードし、デバッガの接続とアプリケーションの実行開始も自動的に行うため、開発者はコードの分析と修正に注力することができるようになる。加えて同エディションではGnometrisアプリケーション、Libgames-support共有ライブラリの2つのLinuxサンプル・プロジェクトも含まれている。
なお、同エディションはARMが計画している3つのエディションのうちの最初の1つで、ARM Linuxに最適化したGNUコンパイラと、ターゲットとのイーサネットまたはシリアル接続を利用してLinux/Androidネイティブ・アプリケーションの開発をサポートする。今後のエディションには、カーネルとドライバのデバッグ/トレース機能、および高度に最適化したARMコンパイラが含まれる予定となっている。
同エディションに関しては、ダウンロードの専用サイトが用意されており、2010年9月30日まで無償で利用することが可能となっている。