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iPhone「iOS8.3」はここが変わった――ビジネスマンのためのスマホ講座
今月9日(4/9)にリリースされた最新のiOS 8.3。パフォーマンス改善やバグ修正など、多くの機能に改善・修正が加えられているが、注目すべき変更点は「VoLTE(ボルテ)」「Siriのハンズフリー通話」「絵文字」の3つ。この3つの変更点について、わかりやすく解説してみる。
◆変更点その1:VoLTE(ボルテ)への対応
ビジネスの話題として押さえておきたい一番の目玉は、3キャリア同時に行われたVoLTE(ボルテ)への対応だ。VoLTEとは「Voice over LTE」の略で、LTEによる音声通話サービスのこと。従来の通話ではカットされていた高音域の音声成分を含み、音がこもらずクリアで聞き取りやすい通話を実現する技術となる。
VoLTE自体は、すでに3キャリアともサービスは開始しており、Androidの対応機種では利用可能だったが、今回のiOS 8.3では、iPhone 6およびiPhone 6Plusについて、VoLTEが利用できるようになった。
⇒【一覧表】はこちらhttp://hbol.jp/?attachment_id=34441
なお、現在は同一キャリアの対応機種間でのみ、VoLTEによる高音質通話が可能となっており、キャリアが異なる場合はiPhone同士であってもVoLTEの恩恵は受けられない。またSIMフリー版のiPhoneを利用している場合も、利用中のキャリアに応じた設定を行うことで、VoLTEが利用できるようだ。
VoLTEの効果をざっくりと説明すると、従来の3G通話や固定電話(3500Hz~4000Hz)では伝えられる音域に限りがあり、日本語に多く含まれる母音などは伝わりやすいが、子音を多く含む英語などは正確に伝わりづらかった。しかしVoLTEで見込まれる音声周波数(5000~7000Hz)であれば、音楽などもより原音に近い音質で届けられるほか、「渋谷」と「日比谷」といった、イントネーションが同じで子音の一部が異なる言葉も聞き取りやすくなる。
IIJmioの公式ブログ「てくろぐ」では、格安SIMを使ってのVoLTE対応も確認されている。今後幅広い機種やキャリアで利用できるようになれば、ビジネスの現場などでは、名前の聞き間違いを防げるといったメリットも大きそうだ。
なおauに関しては、これまで通話中のデータ通信ができないというネックがあったが、VoLTEに切り替えることで、通話中の通信も行えるようになる。…