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ON Semi、ルータやサーバなど通信システム向けPCIeアプリ対応製品を発表
ON Semiconductorは、ルータやサーバ、ネットワーキング装置、ATEなどの通信システムにおけるPCI Express(PCIe)アプリケーション対応製品を発表した。
今回、発表された製品には、差動クロックおよびデータファンアウトバッファ「NB3N1XXK」ファミリ、4チャネル差動スイッチ「NCN3411」6チャネル差動スイッチ「NCN3612B」、過渡電圧サプレッサ「ESD7004/7008」などがある。
差動ファンアウトクロックおよびデータドライバの「NB3N106K/108K/111K/121K」は、6/8/10/21出力から選択でき、高精度、低位相ノイズクロックの複数のコピーを必要とするシステムに向けたもので、0.1ps rms(12kHz~20MHzの範囲で積分)の標準付加位相ジッタ、および100ps (最大)の低出力間スキューにより、これらの高性能ファンアウトバッファをPCIe Gen1/2/3準拠アプリケーションで使用できる。デバイス入力には、シングルエンドまたは差動LVPECL、LVDS、およびHCSL信号を直接供給でき、複数の入力信号スキームに容易にインタフェース可能であるため柔軟性が向上する。さらに、PCIeクロックシンセサイザ「NB3N3002/5573」で完全なクロックツリーを実現して、ファンアウトバッファ「NB3N1XXK」にクロックソースを供給できる。
差動スイッチ「NCN3411/3612B」は、PCIe 3.0アプリケーションで使用するように設計されており、最大8.0Gbpsのデータレートをサポート。新しいデバイスの電源電流要件はそれぞれ200μAおよび250μAと低く、放熱を軽減するのにも役立つ。SPDT(Single Pole Double Throw:単極双投)スイッチの「NCN3411」は、4つの差動チャネルを備えており、最大2つのPCIeレーンの処理が可能なため、1個のコントローラで2つのPCIeスロットを管理できる。一方、「NCN3612B」はDisplay Port 1.2およびPCIe 3.0と互換性があり、両方のデータタイプを切り替えできる。
静電気放電(ESD)からの敏感な高速データラインの保護は、PCIeアプリケーションにおける重要な検討事項である。同社の単一方向4チャネル「ESD7004」および集積型4ペア(8ライン)「ESD7008」は、最適なPCIe保護ソリューションを提供する低キャパシタンス、低クランピング電圧ESD保護ダイオードとなっている。フロースルースタイルのパッケージで、PCBレイアウトと一貫したインピーダンスを維持するのに必要なトレース長のマッチングを簡素化するという。
PCIeクロックシンセサイザ「NB3N3002/5573」
差動スイッチ「NCN3411/3612B」
過渡電圧サプレッサ「ESD7004」