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語学習得目的の学生寮も 目的別シェアハウス、より多彩に
男女の日々を記録したリアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)でも注目を集めたシェアハウス。クリエーター志望向け、子育て支援付き、音楽スタジオ完備など、さまざまな“目的別シェアハウス”が生まれているが、語学習得を目的にシェアハウスに移り住む日本人は相変わらず多い。外国人留学生と日本人学生が共同で生活する学生寮を用意している大学もあり、学生たちに好評だという。
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シェアハウスは2000年代に入ってからじわじわと普及していたが、2011年頃から大手不動産会社が大型シェアハウスを建設するなどして一気に拡大。近年では企業が手放した社宅や社員寮をシェアハウスとして活用する動きも増えている。国土交通省が昨年7月に発表した調査によると、シェアハウスの利用者は20代から30代が中心。20代だけで6割を占めているという。
人気が集まる反面、さまざまな問題もある。消防法や建築基準法に違反している“脱法シェアハウス”と呼ばれるものもあるため物件選びは慎重に行わなければならないほか、他のメンバーの身元が不確かなこともあり、ハウス内メンバー間でトラブルが起こることも。「安いから」「面白そうだから」「はやっているから」と、勢いで決めないよう注意が必要だ。
とはいえ異業種交流、異文化交流ができる日常空間は魅力的。そんなシェアハウスのメリットを取り入れた学生寮を用意している大学もある。関西外国語大学は現在、外国人留学生の寮に日本人学生を招き入れた「国際交流セミナーハウス」を6つ運営している。
部屋は、男女それぞれ別のフロアに設置。各部屋は、基本的に寮生が2人1室でシェアしている。ルームシェアは外国人留学生同士のほか、大学の「ルームメートプログラム」として4ヶ月間、日本人学生が外国人留学生と共同生活をしているところもある。共同施設として食堂やシャワー・洗面・洗濯の各ルームのほか、ラウンジやコンピュータルーム、ドリンクの自動販売機と充実した設備が。学生寮ならば居住するのは同じ大学の学生のみ。設備面も学生に必要なものが揃っているため安心だ。
この寮には一般学生のほか、留学生たちをサポートする役割を担っている日本人学生もいる。施設の戸締りから、勉強や生活のサポートや相談対応、国際交流イベントの企画・運営、病気や事故など緊急時の対応までを行う、RA(Resident Assistant)と呼ばれる学生スタッフだ。「外国人は個人主義という先入観があるかもしれないけれど、みんなすごく気遣いをしてくれます」と語るのは、RAとして同寮に住む、国際言語学部国際言語コミュニケーション学科2回生の大崎優貴さん。RAになると期間中無料で住めるほか、1人部屋を与えられるという。
ひとつ屋根の下でのリアルな共同生活だからこそ、外国人留学生だけでなく日本人学生たちにとっても、大学での授業に勝るとも劣らない大きな糧があるようだ。