セリーヌ tシャツ パロディセリーヌ tシャツ コピーセリーヌ tシャツ コーデ 忍者ブログ

仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!

ビジネスマン必見!おすすめのビジネス管理ツールアプリを、独自のランキングと口コミでピックアップ!縦横無尽に使いこなせば、仕事の効率アップ間違いなし!
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

<統一地方選>“野党の見えない”選挙を続ける日本政治

 <統一地方選>“野党の見えない”選挙を続ける日本政治

 

  統一地方選挙の前半戦は、安倍自民党が政権に返り咲いた2012年以来の国政選挙と全く同じ傾向を示した。過去最低の投票率、そして与党の勝利というより野党の敗北という結果である。

自民離れ以上の民主離れ

 [写真]10道県知事選などが行われた統一地方選の前半戦は与党が勝利した。写真は統一地方選に向け結束を固めた3月の自民党大会(Natsuki Sakai/アフロ)

  2012年の衆議院選挙は自民党が絶対安定多数を上回り、公明党を加えれば衆議院の三分の二を越える勢力を獲得して政権に返り咲いた。しかし投票率は59.32%と過去最低を記録し、しかも自民党は得票数でも得票率でも民主党に政権交代を許した前回を下回った。絶対得票率は比例で16%と有権者の6人に一人しか支持していない。
 
  自民党の返り咲きが熱烈に支持されていないのに自民党を大勝させた理由は野党の四分五裂にある。野党の得票数を足せば自公を上回り、野党が一本化されていれば自民党が政権に返り咲く事はなかった。
 
  翌13年の参議院選挙でも自民党は過去最多の議席を確保し、公明党と合せて過半数を越え、衆参の「ねじれ」は解消された。しかしこの選挙も投票率は前回を下回る過去三番目の低さである。そして自民党の牙城である富山、山口、福井、島根などの選挙区で投票率が10%以上も下がった。自民党支持者の自民党離れに歯止めがかからないのである。
 
  ところがそれ以上にひどかったのが民主党で、結党以来最少の17議席しか獲得できず、東京、京都、大阪などの都市部では全敗、第三極や共産党の後塵を拝した。得票数も菅直人総理が消費増税を打ち出して敗北した前回選挙から半減する。自民党離れを上回る民主党離れが与党大勝を生みだした。
 
  そして昨年末には突然の解散・総選挙が行われた。安倍総理は「消費税先送りで国民の信を問う」と宣言したが、消費税先送りで選挙をやる必要などさらさらない。それよりも今年は多事多難が予想され、支持率を維持できるかどうかが危うい。安倍総理は勝てるうちに勝つという守りの選挙に踏み切ったのである。

下がり続ける投票率

  野党が結集する前に勝てる選挙をやり、自民党常勝ムードを演出して安倍政権の支持率維持に利用しようとした。衆議院で三分の二の勢力を持つ自公が再び三分の二を得ただけの結果をメディアには「圧勝」と報道させた。
 
  投票率はさらに下がって戦後最低を更新するが、この低投票率も安倍政権が演出した結果である。解散の大義が理解できない選挙を年末の忙しい時期に仕掛けて国民の関心が集まらないようにしたのである。
 
  安倍政権の選挙戦略は「(1)野党結集をさせない状態を作り、(2)国民にアベノミクスに対する期待感を持続させ、(3)低投票率に持ち込む」ところにある。野党の顔が見えず、国論を二分するようなテーマがなく、低投票率になれば、組織票を見込める自公は選挙に勝てる。それがこの統一地方選挙でも発揮された。
 
  「官製相場」と言うが、安倍政権は投票日直前に株価を上げ、「株価2万円越え」をメディアに大々的に報道させ、国民にアベノミクスに対する期待感を甦らせた。与党候補者を当選させる事が景気の好循環につながると思わせたのである。「地方創生」が選挙のテーマであったはずだがそれは論争にならず、最後は「アベノミクスの期待感」に頼る選挙になった。
 
  投票率はやはり過去最低で、野党の顔が見えない選挙であるのも同じである。中でも民主党の顔が全く見えない。選挙に勝てる顔とは言い難い岡田代表と3・11の時の官房長官としてマイナスイメージが付きまとう枝野幹事長のコンビでは、選挙に勝とうとしていないと思われても仕方がない。唯一顔の見える共産党が野党の中で議席を伸ばす事になる。

政治能力が問われる後半国会

  次は来年の参議院選挙だが、今回の統一地方選挙はそのための布石でもあった。地方議員を固めれば参議院選挙で有利になるからだ。しかしこの選挙結果がそのまま参議院選挙に直結する訳ではない。安倍政権にはその前にこれまでとは異なる次元の政治課題が待ちうけている。
 
  後半国会では、集団的自衛権の行使容認を可能にする安保法制、これまでの日本人の働き方を変える労働法制、それらの論議が沖縄県と厳しく衝突する辺野古移設工事やTPP交渉、原発再稼働、そして戦後70年を迎えて問われる歴史認識や近隣諸国との外交と並行して行われる。地雷原を行くような政権運営になり、どこか一か所でも破裂すればそれが次々に爆発を誘発する恐れがある。
 
  そのため安倍総理は昨年末に早めの総選挙を仕掛けた訳だが、政治能力の真価が問われるのはこれからである。それ次第では与党の中にひび割れが生じる可能性もあり、アベノミクスの期待感を維持できるかも正念場に差し掛かっている。
 
  そうした中で最大の問題は顔の見えない野党である。かつての日本には反対するだけで政権交代を求めない野党が自民党の長期単独政権を続けさせた。現在はバラバラでまとまれない野党が自民党の長期政権化を許そうとしている。
 
  政権交代を成し遂げるのが野党の野党たるゆえんである。そして与党が大勝していると言ってもこれまでの選挙での野党の総得票数は与党を上回っているのだから政権交代の可能性はある。野党各党は与党を大勝させてきた同じパターンをいつまで繰り返すつもりなのだろうか。そろそろ政権交代を目指す戦略を練り上げなければならないのではないか。今回の敗北が、野党を本気にさせるかどうか、それだけが低投票率が続く異常な現在の政治状況を変える鍵になる。
 
 (ジャーナリスト・田中良紹)

 ■田中良紹(たなか・よしつぐ) ジャーナリスト。TBSでドキュメンタリー・ディレクターや放送記者を務め、ロッキード事件、日米摩擦、自民党などを取材する。1990年に米国の政治専門 チャンネルC-SPANの配給権を取得してTBSを退職、(株)シー・ネットを設立する。米国議会情報を基にテレビ番組を制作する一方、日本の国会に委員会審議の映像公開を提案、98年からCSで「国会テレビ」を放送する。現在は「田中塾」で政治の読み方を講義。またブログ「国会探検」や「フーテン老人世直し録」をヤフーに執筆中

 本記事は「THE PAGE」から提供を受けております。
 著作権は提供各社に帰属します。

PR

ソニーの採用が変わる!?

 ソニーの採用が変わる!?

 

 ウォークマンやプレイステーションなど、時代を大きく変える製品を世に送り出し続けてきたソニー。同社のファンは多いが、近年は業績の伸び悩みに苦しんできた。ここ数年は新卒採用数も絞っており、昨年の新入社員は170名と大手メーカーとしてはかなり少数であった。

 しかしながら、2016年卒の採用では「前年の1.7倍」に当たる300名の学生を採用する予定だという。その狙いや採用に関する新たな取り組みを、ソニー人事センター採用部 統括部長 小橋由佳里さんに聞いた。

 ソニー人事センター採用部 統括部長 小橋由佳里さん

大幅な採用増の理由

 –2016年の採用数を前年の1.7倍に増やす方針だそうですが、その理由を教えてください
 

 厳しい経営環境が続いていますが、やはり新しい時代を支える次世代の採用および育成は必須と考えています。ソニーの持続的な成長のため、将来を担う若手人材を積極的に採用していきたいと思っております。

 2014年度は徹底的に構造改革を断行するとともに、4Kやハイレゾ、一眼カメラなど高画質・高音質にこだわった製品がご好評いただき、業績も上向きになってまいりました。今年2月の経営方針説明会にて、代表執行役 社長 兼 CEOの平井が発表したように、ゲーム&ネットワーク事業や、映画、音楽などのエンタテインメント事業とともに、今後は特に半導体を中心とするデバイス事業を、ソニーの成長牽引領域として注力し、集中的に投資もしていきます。ここ数年は、厳しい環境が続いてきましたが、現在は新規事業へのチャレンジや、現行事業領域の収益改善によって、社員のモチベーションも上向きになってきている、社内でも社員の笑顔が増えるなど雰囲気が確実に良くなったということを実感しています。

 –300名というのはどのようにして決定したのでしょうか?
 

 このたび当社では、「毎年、安定的に、一定数の採用を継続する」という方針を定めました。昨年の1.7倍というと大幅増のように聞こえますが、300名はその基準となる人数です。

 ここ数年は、厳しい経営環境から、採用数を200名前後に絞ってきましたが、会社全体の年齢構成のバランスを最適なものに変え、今後も持続的にソニーという会社が成長していくためにも、一定数の若手を継続的に採用していくことが必要との結論に至りました。

 ソニーグループ 会社説明会の様子

学校推薦の復活

 –学生の採用数を増やすに当たって、学校推薦を復活させると伺いました
 

 当社では、10年ほど前に技術系の学校推薦をやめ、自由応募のみを行ってきました。しかし、就職活動の後ろ倒しや他社の学校推薦実施状況を受けて、再開することにしたのです。

 –同業他社では学校推薦を実施している企業が多いですよね。ソニーが学校推薦をしていなかったということに驚きました
 

 そうですよね。私自身も学校推薦で入社し、技術開発系エンジニアとして働いてきました。人事部には1年3カ月前に異動となり、採用面接も昨年から担当するようになったのですが、「いいな」と思っていた学生から「他社に学校推薦で受かったので、申し訳ありませんがそちらに就職します」と言われることが多かったのです。ショックでしたね。

 学校推薦というと、教授による推薦と面接で完結するものが主流でしたが、近年はジョブマッチングも行い、学生も企業のことを知った上で推薦を受けるものに変わっているようです。

 –ソニーでもジョブマッチングを行うのですか?
 

 実施します。学生からは「8月選考開始のため、夏休み中に就職活動が終わるか、研究に専念できるかが心配」という声を聞いています。そこで「ジョブマッチング」という形で、選考前に先輩や希望する職場の人とお話しする機会を設けました。

 ソニーグループ 会社説明会の様子

 「入社したけれど理想と大きく違った」というのは、学生だけでなく会社としてもショックが大きいものです。また、「新卒1年目で転職した」というと、「何かあったのだろうか」「飽きっぽいのかも」というマイナスのイメージが付いてしまう可能性も否定できません。採用活動では、ミスマッチを最小限に抑えるためにも、学生が自身の意志で進路を選べるような判断材料を提供するべきだと考えています。まずは先輩社員らを通してジョブマッチングを行い、ソニーに興味をもっていただきたいと考えています。ちなみに本年度は、技術系の半分ぐらいを学校推薦で採用する予定です。

 【後編は「求める人材」についてお話いただきます】

課長への昇進、日本は5カ国中最も遅い「38.6歳」

 課長への昇進、日本は5カ国中最も遅い「38.6歳」

 

 リクルートワークス研究所は9日、「5カ国マネジャー調査」の結果を発表した。同調査は中国・タイ・インド・アメリカ・日本のマネジャーとマネジメントに関する国際比較をまとめたもの。調査期間は海外が2014年10月3日~20日、日本が2014年9月24日~29日。対象はマネジメント職に就く1,553人。

 「5カ国マネジャー調査」の結果を発表(画像はイメージ)

離職率が高いのはインド

 2,000人以上の企業規模における「部下の人数」の割合を見ると、「アメリカ」と「日本」は5人と少人数。一方、「インド」は60人、「タイ」は30人、「中国」は28人と部下の数が多い。

 「部下の離職率」を見ると、離職率が最も高いのは年平均31.0%の「インド」であった。「日本」は年平均5.2%と5カ国中最も低かった。

 「1日当たりの労働時間」を見ると、「日本」「アメリカ」ともに1日10時間以上働く課長が3割強。日本は部下も長時間労働をしている。「中国」では、10時間以上働く課長は4.4%にとどまった。

 「役職への昇進年齢」を見ると、「中国」が最も若く平均28.3歳で課長に、29.8歳で部長に昇進する。一方、「日本」は38.6歳で課長、44.0歳で部長に昇進という結果になった。

 (※画像は本文とは関係ありません)

「最近は犬を飼う人が増えてるよ」

 「最近は犬を飼う人が増えてるよ」

 

 若き赤ひげ先生アブネビさんは、動物のお医者さん。アルジェリアの公用語であるアラビア語の他に、フランス語、スペイン語、ベルベル語(北アフリカ固有の言語)、英語も話せる頼もしい存在。首都アルジェ市にあるクリニックは、明るく清潔で、彼の人柄が表れているようです。

 ジャミル・アブネビさん/29歳/アルジェリア・アルジェ在住/獣医

 ■これまでのキャリアの経緯と今の仕事について教えてください

 獣医学科を卒業後、最初に就いたのはフードセイフティとコンサルタントの仕事でした。今とは全く違う分野ですが。その後、2年間フランスへ留学し、アルジェリアに戻ってからクリニックを始めました。

 獣医になろうと思ったのは、やはり動物と関わる仕事をしたいと思ったから。子ども時代を農場で過ごしたので、いつも周りに動物がいる暮らしでした。ですから、動物たちを診る仕事に就くのは、自然な成り行きでしょう。私は獣医として開業しましたが、研究も続けています。私の両親は2人とも医師なのですが、病気の研究とか患者さんを診るとか、そういうことを生きがいとする血筋の家系なのでしょうね。

 ■開業後の収入はいかがですか?

 自分のクリニックを持って2年になりますが、今の暮らしに満足です。大きな収益はないけれど、儲かりたくて開業したわけではないですから。お金持ちになりたかったら、他の仕事を選んでいますよ。

 ■今の仕事で気に入っているところは?

 病気などを患っている動物と、その飼い主を助けられることでしょうか。私の仕事は、獣医というだけでなく、公衆衛生やアニマルケアの指導など、多岐にわたっています。いろんなアドバイスを飼い主にできるのは、充実感がありますね。

 また、自分のクリニックなので、マイペースで仕事できるのが良いです。ここで後輩の指導はしますが、基本的に一人なので人間関係に煩わされることもない。あと、忙しすぎないことでしょうか。患者である動物と飼い主の待ち時間が長くなるのは、私自身が診察に集中できないだけでなく、動物にも飼い主にも負担になりますから。

 この日は、オス猫の去勢手術

 ■逆に、大変なことは何ですか?

 診察した動物の飼い主が、私のアドバイスを聞いてくれないときです。せっかく的確な指示を出しても、理解されなかったり無視されたり。結果的に、ペットにもその飼い主にも不利益になるのが分かっているのに、ネグレクトする。そういうのを目の当たりにすると、とても残念な気持ちでいっぱいになります。

 ■クリニックでは、主にどんな動物を診るのですか? 最近、犬をよく見かけますが。

 本来イスラム教では犬は好まれない動物ですが、確かにここ数年、アルジェリアでもペットとして犬を飼う人が増えていますね。私のクリニックでも、よく診ます。私の患者としては、犬や猫の他に、鳥が多いです。アルジェリア人は、小鳥のさえずりを聞くのがとても好きなんですよ。よく商店などの店先に、四角い鳥かごに入った小さな鳥がいるでしょう?

 ■日本や日本人へのイメージはどんなものですか?

 子どもの時、空手を習っていました。アルジェリア人の先生でしたが、空手を通じて学んだものは多いです。日本人は真面目で勤勉、規律正しく、互助の精神にあふれている、そんな印象です。今は、日本製のパソコンを使っている以外に日本との接点はありませんが、「オッス」や「イチ、ニ、サン」など、空手の掛け声は今でも覚えています。

 ■ちなみに、今日のランチは?

 私はランチを食べないんですよ。時間がないのが最大の理由ですけど、満腹になって午後に眠くなるのが嫌なんです。お腹が空いたら、果物を食べます。かわりに、夕食は家族とゆっくり食べます。特に、クスクス。アルジェリアの国民食的な料理であり、僕の大好物でもあります。

 蒸したクスクスの上に、野菜と肉の煮込みをかけて食べる

 ■休日の過ごし方について教えて下さい

 アルジェリアでは、夏休みやラマダンなどに長期で外国へ出る人が多いのですが、なるべくクリニックを留守にしないよう、私は短期の休みをとるようにしています。緊急時に、素早く対応したいですから。また、旅先からでもいち早く的確な指示が出せるようにと、いつも心がけています。できそうにないときは、あらかじめ他の獣医に引き継いでから出発します。

 ■将来への展望は?

 アルジェリアの獣医療に貢献することですね。例えば獣医師会など、この国にはまだプロフェッショナルな職業の組織がありません。また、獣医が農業省との連携を計れるようにするとか、やるべきことは山積みです。獣医療環境充実化の一助になれたらと思っています。個人的には、旅をして見聞を広めたいです。さまざまな国のいろいろな人と知り合って、情報交換したり、助け合ったり。そうやって、自分の人生を懸命に生きるのみです。

『妖怪ウォッチ』の新展開を5つのキーワードで総まとめ

 『妖怪ウォッチ』の新展開を5つのキーワードで総まとめ

 

 [写真]妖怪ウォッチにこれから何が起きる?!

  アニメ、ゲーム、コミックなどに展開している人気コンテンツ『妖怪ウォッチ』を展開するレベルファイブは、4月7日に同社の事業戦略説明会「LEVEL5 VISION 2015 -THE BEGINNING-」を開催し、招待された大勢のファンの前で『妖怪ウォッチ』についての数多くの新展開を発表しました。子どもだけでなく大人も夢中になっている『妖怪ウォッチ』について、「この夏に向けてびっくりするような大きな変化を遂げる」と豪語したレベルファイブ代表の日野 晃博氏の口からは、何が語られたのでしょうか。この記事では、会場で発表された『妖怪ウォッチ』新展開を5つのキーワードで紹介します。

『妖怪ウォッチ』について知らない人のために

 [写真]市場規模は2000億円にまで成長

  『妖怪ウォッチ』について、名前は知っているけどよくわからないという方のために、まずはストーリーと昨今のブームを簡単におさらいしておきましょう。『妖怪ウォッチ』は、2013年夏にニンテンドー3DS用ゲームソフトが発売されて以来着実に人気を獲得し、テレビ東京系列でアニメ放送が始まったことでその人気が社会現象にまで拡大したコンテンツ。ゲーム、アニメ、コミック、映画、玩具など様々な形でクロスメディア展開しているのが大きな特徴です。
 
  主人公は、“普通の小学生”という設定の「ケータ」という男の子。ケータが、森の中で面白くないギャグが得意で妖怪の知識が全くない“妖怪執事”の「ウィスパー」と出会い、妖怪の姿を見ることができる“妖怪ウォッチ”を手に入れることで物語がスタートします。ケータが妖怪ウォッチを使って目の当たりにするのは、日常生活で私たちがしてしまうちょっと恥ずかしい失敗やトラブルといった“妖怪不祥事案件”を引き起こしてしまう面白い妖怪たち。ケータは、彼らとバトルをすることで人間にいたずらをする妖怪たちを改心させて、妖怪メダルをもらうことで“ともだち妖怪”を増やしていくのです。“ともだち妖怪”は妖怪ウォッチで召喚することができ、新たなバトルのときに味方にすることができます。

 [写真]『妖怪ウォッチ』はついに海外へ

  発表会で日野社長が発表した情報によると、『妖怪ウォッチ』関連商品の市場規模は2000億円を突破。子ども向け玩具「DX妖怪ウォッチ」「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」は累計出荷数が350万個、また子どもだけでなく大人のコレクターも増加している「妖怪メダル」は、累計出荷数が2億枚、関連書籍の出荷数は累計1000万部をそれぞれ突破したといいます。そして昨年末に公開した映画は劇場前売り券の販売数が100万枚以上を記録するなど東宝史上最多記録を更新し、興行収入は50億円を突破。キャラクター・データバンクが調べた人気キャラクターランキングでは、7歳~9歳のセグメントで男児・女児ともに人気1位を獲得し、昨年末のNHK紅白歌合戦では妖怪ウォッチのスペシャルステージが繰り広げたりしました。「クロスメディアコンテンツとして、日本最大級の作品に成長した」(日野社長)。

新展開のキーワードその1~「海外展開」

 [写真]新キャラクターの「USAピョン」と「未空イナホ」

  このように人気コンテンツに成長した『妖怪ウォッチ』新展開のひとつが、海外でのコンテンツビジネス展開です。任天堂ブランドでのゲームの発売や、米国の玩具メーカー大手Hasbro社と提携したクロスメディア展開を2016年から北米市場を皮切りに世界各国に展開していくとしています。「ゲームだけでなく、大規模なクロスメディア展開によって世界的な大ヒットを目指す」と意気込みを語る日野社長。タイトルはそのまま「YO-KAI WATCH」とし、会場に流れたティザー動画によると、アニメ本編のストーリーやテーマソングもほぼそのままで外国語版として展開するようです。
 
  また、この日に制作が発表されたニンテンドー3DS用ゲームの新タイトル『妖怪ウォッチ3』(発売時期未定)も、ゲームの舞台をこれまでの「さくらニュータウン」から、“USA”という国にある架空の街「セントピーナッツバーグ」に移したり、この夏にアニメの中で登場する新アイテム「妖怪ウォッチU プロトタイプ」も、ともだち妖怪を召喚する際のテーマソングにロックやチアリーディングなどの要素を取り入れたりするなど、海外展開を意識した内容になっています。

新展開のキーワードその2~マンネリ防止と新たなファン獲得

 [写真]“セカンドシーズン”に登場する新たな妖怪ウォッチ「妖怪ウォッチU プロトタイプ」

  次のキーワードは、『妖怪ウォッチ』のストーリーそのものの新展開によるマンネリの防止と新たなファンの獲得戦略です。日野社長は「様々なクロスメディア展開のパワーを維持しながら次のステージに進むためには、妖怪ウォッチが時代と共に変化していくべきだ」と語り、妖怪ウォッチが“セカンドシーズン”に突入すると宣言しました。
 
  今回の発表会では、ケータと並ぶ新たな主人公として、自称“ちょいオタ”の女の子キャラクター「未空イナホ」と、ウサギをモチーフにした新たな主人公妖怪「USAピョン(うさぴょん)」が披露され、アニメ放送は7月から新たなキャラクターを加えた“セカンドシーズン的な展開”が開始されると発表されました。アニメの舞台は変わらず、ケータやジバニャンをはじめとするこれまでの人気キャラクターも活躍します。ちなみに、主人公のケータは“普通の小学生”という設定でしたが、未空イナホとUSAピョンは「イナウサ不思議探偵社」という謎の活動をしているという設定で、日野社長はこれまでにないストーリー展開を予定していると語りました。

 [写真]『妖怪ウォッチ』は女児にも人気が高い

  日野社長はこうした新展開について、アニメ『妖怪ウォッチ』の7歳~9歳の最高視聴率が43.7%を記録している点や、人気キャラクターランキングで『ハローキティ』や『アナと雪の女王』などに大差をつけて1位を獲得している点などを挙げ、女児でも楽しめるストーリーや玩具展開をしていきたいとコメント。「女の子キャラクターや新キャラクターの投入によって展開のマンネリを抜け、ストーリーに幅が生まれてくる。男の子、女の子、家族全員で楽しめるコンテンツを目指す」と語り、これまで人気を博してきた設定やストーリーに新たなスパイスを加えることで、マンネリの防止と新たなファンの獲得を推進していくようです。「妖怪ウォッチは10年、20年と愛される作品になれるよう、エンターテインメントとして様々なチャレンジをして変化させていきたい。毎年新しい子どもたちがファンになってくれるので、“変わらない良さ”と“変わっていく楽しさ”の両方に気を配っていければ」(日野社長)。

新展開のキーワードその3~コラボレーションの拡大

 [写真]『妖怪三国志』のイメージイラスト

  3つ目のキーワードは、コラボレーションの拡大です。これまで、妖怪ウォッチのゲームは任天堂とタッグを組んで提供してきましたが、発表会では新たなコラボレーションが次々と発表されました。
 
  中でもお父さん、お母さん世代のファンが湧いていたのが、人気歴史シミュレーションゲーム『三國志シリーズ』『信長の野望シリーズ』を手掛けてきたコーエーテクモゲームズとのコラボレーション。三國志シリーズのプロデューサーであるシブサワ・コウ氏によって、『妖怪三国志』の制作が発表されました。まだ1枚のイメージイラストしか公開されませんでしたが、ジバニャンをはじめとする妖怪たちが3つの陣営に分かれて陣取り合戦を繰り広げる内容になるとのこと。このゲームは、『三國志シリーズ』が1985年の第1作目から30周年を迎えた記念作品のひとつとしてリリースされます。シブサワ・コウ氏は「三國志シリーズの“元祖・本家・真打・家元”であるシブサワ・コウとしては、今回のコラボレーションができることは本当にうれしい。全ての妖怪ウォッチのファン、三國志シリーズのファンが遊びたくなるようなタイトルを目指す」と意気込みを語りました。

新展開のキーワードその4~スマホ向けゲームの拡大

 [写真]『妖怪三国志』制作への意気込みを述べるシブサワ・コウ氏

  続いてのキーワードは、スマホゲームの拡大です。無料通話アプリLINE向けのゲームなどを展開するNHN PlayArtとのコラボレーションによる無料パズルゲーム『妖怪ウォッチ ぷにぷに』の共同制作が発表されました。このゲームは、ともだち妖怪5体でチームを組み、プレイ画面上の「妖怪ぷに」を組み合わせて消しながら目の前の敵と闘い、勝利するとともだち妖怪を増やせるという内容で、今夏にiOS/Androdi向けに提供開始を予定しているとのこと。NHN PlayArt代表取締役の加藤雅樹氏は「私も日野さんも、みなさんで楽しんでいただけるゲームになると確信している」と自信を見せました。本格的なスマホ向けパズルゲームの登場で、大人にもハマる人が多数出現しそうです。
 
  ちなみに、スマホ向けの展開はこれだけでなく、ミニゲームをプレイしながら完成させる『妖怪大辞典』や、アニメ『妖怪ウォッチ』で使われている人気楽曲に合わせて楽しむリズムゲーム『妖怪ウォッチ ゲラポリズム』の制作が発表されました。スマホ向けの展開を強化することで、『妖怪ウォッチ』を大人でも楽しめるコンテンツへと成長させたいという狙いが伺えます。

新展開のキーワードその5~リアルな体験の創出

 [写真]USJで使用される「妖怪ウォッチ」の試作機を披露する日野社長

  最後のキーワードは、“リアルな体験”の新展開。つまり、妖怪ウォッチの世界観を実際に体験できる仕掛けです。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)とコラボレーションして、今夏に期間限定アトラクション『妖怪ウォッチ・ザ・リアル』を開催することが発表されました。
 
  発表内容によると、このアトラクションのポイントは“ホンモノの妖怪に出会える”体験を楽しめるという点。アニメの世界観を精巧に再現した「妖怪ウォッチ」や「妖怪Pad」を使って、ゲームやアニメの世界に飛び込んだようなリアルな体験を楽しめるとのことで、USJからの中継でこの新アトラクションの制作が発表されたときには、この日一番のざわめきが起きていました。日野社長は「持つだけでワクワクする高い完成度の妖怪ウォッチと妖怪Padを使って、妖怪たちと出会える“極上の妖怪体験”を楽しんでほしい。アトラクション以外にも様々な企画を進行している」と語っています。

 [写真]USJのパークコンシェルジュが「妖怪Pad」を持って登場

  このように、ひとつの記事にまとめると膨大な量になってしまうほど内容が多い『妖怪ウォッチ』の新展開。子どもだけでなく大人が一緒になって楽しむことができるような新展開が多いのが印象的でした。発表された新ゲーム、新コンテンツのスタートがこの夏に集中していることから、今年の夏には“妖怪ウォッチ・ブーム”が更に大きくなりそうです。それぞれの新展開の詳細については「今後発表」とされるものが多いため、今後の妖怪ウォッチを巡る動きから目が離せません。
 
 (執筆:井口 裕右/オフィス ライトフォーワン)

 本記事は「THE PAGE」から提供を受けております。
 著作権は提供各社に帰属します。

HN:
上原健二
性別:
非公開
P R
忍者ブログ [PR]
Template by repe