仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ハリル新監督、香川再生!18年W杯へ「私の仕事」
サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が13日、正式契約後に都内のホテルで就任会見を行った。日本サッカーの再建を託された新監督は、不振が続くMF香川真司(25)=ドルトムント=の再生に乗り出す姿勢を示した。壇上ではフランス語の「勝利」を意味する「Victoire(ヴィクトワール)」を連呼。初陣となる27日の国際親善試合チュニジア戦(大分ス)で必勝を誓った。
日本サッカーの再建を託された救世主は、愛用のかばんを手にしていた。ハリルホジッチ氏は報道陣242人の視線を集め、約50分間、所信表明をした。「ここで戦えてうれしい。日本代表と大きなことを成し遂げたい。大きな責任を果たすために来た」。時折、視線を落とし、かばんから取り出したノートに目を通した。2週間コツコツ集めた情報を書きためた自作の資料。完璧主義者らしく、選手の顔やデータが網羅されていた。
妥協を許さない姿勢で知られる鬼軍曹は、さっそく選手に全員攻撃と全員守備の“トータルフットボール”を求めた。まずは結果にこだわらず、腰を据えてチームを整備する方法もあるが「私がいつも口にするのはヴィクトワール(勝利)だ。私は負けることが大嫌いだ」と断言。たとえ世界一のチームと対戦しても、勝利にこだわる姿勢を明確に打ち出した。
日本サッカーは危機的状況にある。ザッケローニ監督(61)が指揮した昨夏のブラジルW杯は1次リーグ敗退。後任のアギーレ監督(56)は1月のアジア杯で8強に終わり、帰国後に八百長疑惑で解任された。低迷の象徴的な存在が香川だ。「選手の何人かは自分に自信を失っている。2~3年前、その選手はもっといい選手だと思っていた」。具体名は控えたが、不振にあえぐ日本の10番を念頭に語ったのは明らかだ。
18年ロシアW杯出場権獲得と過去2度しかない決勝トーナメント進出のためには、香川の復活が欠かせない。10年にドイツのドルトムントに移籍して活躍。だが、12年に英プレミアリーグのマンチェスターUに移ってポジションをなくし、長いトンネルに入った。14年にドルトムントに復帰したが、以前の輝きを取り戻せない。
新監督が重視するのは対話だ。「個人、グループとして話し勇気づけることが大事。私の仕事は多くの自信をつけさせること。そのためのアイデアと経験を持っている」。じっくり話し合い、精神面で弱さのある香川に、新しい自信と勇気を植え付ける考えだ。
ハリル・ジャパンは3月末に国際親善試合2戦を消化し、6月からロシアW杯アジア2次予選を戦う。新監督は「少し時間をください」と語る一方で「絶対に勝利する。日本を復活させる。目標はW杯に出て、さらに上を目指す」と力強く宣言した。現役、監督としてW杯に出場し、多くのクラブで実績を積んできた62歳の知将。日本代表に勝利への強い強い姿勢を注入する。(斎藤 成俊)
◆バヒド・ハリルホジッチ 1952年5月15日、ボスニア・ヘルツェゴビナ生まれ。62歳。旧ユーゴスラビア代表FWで82年スペインW杯出場。82~83年、84~85年季にフランス1部ナントで得点王。87年に引退し、90年に母国の古巣ベレシュ・モスタルで監督就任。2008~10年にコートジボワール代表監督。11年からアルジェリア代表を率いて14年ブラジルW杯16強。昨年7月にトルコ・トラブゾンスポルの監督に就任し、同11月に退団した。