仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
愛娘に捧げるスーパーボレー…先制弾の青山敏弘「ロシア行きの船に乗りたい」
文=青山知雄
糸を引くような美しい弾道が、ゴール右上に突き刺さる。「素晴らしいボレー。テクニックはパーフェクト!」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督が手放しで称賛するほどの強烈な一撃。日本代表MF青山敏弘(サンフレッチェ広島)の代表初ゴールは、人々の記憶に残るスーパーゴールとなった。
3月31日に行われたウズベキスタン戦。乾貴士(フランクフルト)の左CKが相手GKに弾かれたボールが1バウンド、2バウンド……とピッチ中央へ押し戻されていく。そこに走り込んだ青山が右足一閃。東京スタジアムは彼の右足から放たれたシュートで一瞬の静寂に包まれた後、まさしく興奮の坩堝と化した。「一昨日、娘が5歳の誕生日だったのでゴールは意識していた」という殊勲のヒーロー。だが、得点後こそ力強いジャンピングガッツポーズで喜びを露わにしたものの、ミックスゾーンでは極めて冷静な口調を崩さなかった。
「今日のミーティングでも監督からも『狙っていけ』と言われていたし、来たら打とうと思っていた。フリーだったんで、力まずに落ち着いて蹴ることができた。ふかさないようにはしましたけど、何も考えず、しっかりミートして枠に飛ばすことだけを意識しました。まあ、入って良かったですね。やっぱりゴールは特別。決めなければ評価されないことは分かっているんで」と微かな笑みを浮かべながら淡々とゴールシーンを振り返った。
ハリルホジッチ監督が長年、日本代表の中盤を支えてきた遠藤保仁(ガンバ大阪)を今回のメンバーから外し、ロングキックやミドルシュートといった攻撃面で青山に懸かる期待は大きい。だが、自身は「遠藤さんどうこうじゃなくて、まずは自分がボランチとして攻守でしっかりパワーを持ってやれるかどうか。それができないと自分は日本代表にいられないと思う。ボールを落ち着かせるんじゃなくて、どんどんボールを前に入れていくことを求められていると思うし、そういうプレーをもっと高いレベルでやっていきたい」と足下を見失わず、指揮官が目指すスタイルへの順応に高い意識で取り組んでいる。
ブラジル・ワールドカップ惨敗から約300日。このウズベキスタン戦は彼にとっての新たな第一歩でもあった。思い返せばブラジル大会は予選を経験せず、直前にメンバー入りして本大会に臨み、当時は「前から代表に入っていた選手にアドバンテージがあった」と感じていた。
だが、今回は違う。「ワールドカップはもう過去のこと。…