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「北斗星」も遅延
JR北海道は4日、特急「スーパー白鳥34号」車両から白煙が出た事象について説明した。海峡線津軽今別~木古内間では現在も運転見合わせが続き、札幌発上野行の臨時寝台特急「北斗星」で大幅な遅れが発生。特急「白鳥93号」も全区間運休となる。
寝台特急「北斗星」(2014年撮影)
特急「スーパー白鳥」
「スーパー白鳥34号」は函館駅を15時56分に発車する新青森行の特急列車で、789系6両編成で運転される。JR北海道の説明によれば、3日17時15分頃、海峡線知内信号場~津軽今別間にて、同列車の5号車から火花が出ていることを車掌が確認したため、非常停止手配を行い、竜飛定点(旧竜飛海底駅)から青森側へ約1.2kmの地点で停車したという。
初期消火が実施された後、17時37分頃から乗務員の誘導で乗客が降車し、竜飛定点へ線路上を歩いての避難を開始。18時20分頃までに乗客全員が竜飛定点へ到着し、19時35分頃からケーブルカーを利用して地上部の竜飛記念館へ案内が開始された。地上部への案内完了は3日22時59分頃。同列車の乗客124名のうち、2名から気分が悪いとの申告があったため、救急車で病院へ搬送されたという。
今回の事象の推定原因について、「モーターに電気を送る配線(3本)に過電流が流れ、配線の被膜が焦げて発煙したものと考えられますが、詳細は調査中です」とJR北海道。青函トンネルから列車の乗客が地上へ避難する事態は、1988年3月の開業以来初めてと報道されている。
特急「スーパー白鳥34号」の車両不具合により、海峡線津軽今別~木古内間は終日運転見合わせに。後続の特急「スーパー白鳥」「白鳥」が全区間および一部区間で運転を取りやめたほか、夜行の急行「はまなす」が青森発・札幌発ともに全区間運休となった。4日早朝から下り線は運転再開されたとのことだが、上り線は運転見合わせが続いている。
札幌駅を3日夕方に発車した上野行の臨時寝台特急「北斗星」も、4日7時現在、「函館駅停車中」となっており、大幅な遅れが見込まれる。その他、新青森駅8時3分発の函館行特急「白鳥93号」の全区間運休も発表された。