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大阪・橋下市長が大勝負 安倍自民との「総一地方選挙」裏密約(1)
都道府県及び指定都市の議会議員、長を選ぶ、統一地方選挙(4月12日投開票)の中で、熱~い注目を集めている選挙地域がある。それが他ならぬ大阪なのだ。
ご存じの通り、「大阪都構想」の是非を問う住民投票を5月に控えた同地区では、大阪府議会選と市議会選が行われる。ところが、統一地方選の告示直後に安倍晋三首相が「維新の趨勢を見極めてほしい」と側近に漏らしたことが発覚。これが原因で、橋下徹大阪市長率いる維新の党との“密約説”が急浮上しているのである。
全国紙の政治部編集委員がこう明かす。
「首相が維新の選挙分析を頼んだのは菅義偉官房長官だが、これが疑惑を呼んでいる。維新は昨年末の衆院選で議席を減らしたが、ここで息を吹き返せば来夏の参院選でも躍進することは確実で、首相が悲願とする憲法改正への強力な援軍となるからです。そのため、改憲に意欲的な橋下氏と維新が地方選勝利の暁には、タッグを組もうと密約を交わした可能性が指摘されているのです」
ただし、こうした疑惑が浮上するのも無理はない。なぜなら安倍政権は、昨年にも水面下で同氏と密約を交わした経緯があるからなのだ。政治部記者が言う。
「それが、昨年末の衆院選直前のことなのです。自民党と連立を組む公明党は、’12年の総選挙で維新と選挙協力。都構想への賛成を約束していたが突如維新を裏切り、反対を表明した。これに橋下は怒り心頭。徹底的な“公明党潰し”を表明して大阪3区に出馬を画策したが、この時に仲裁に入り出馬を取り止めさせたのが安倍首相だったのです」
同記者によれば、その際に安倍首相が橋下氏と交わした密約は2つ。「橋下出馬に恐れをなした公明党を、5月に行われる都構想の住民投票で賛成に回らせること」と、「官邸が都構想を全面的に支援していくこと」だったというのである。
「そのため、橋下は首相の肝いりならばと出馬を辞退した。維新の党の共同代表を辞任し、都構想の実現に専念しだしたのもこのためだったのです」(同)
もっとも、その安倍首相が今回橋下氏とさらなる密約を結んだと見られている裏には、2つの理由が存在するといわれている。その一つが前述した憲法改正への執念なのだ。前出の編集委員がこう語る。
「安倍政権は、昨年集団的自衛権の行使容認に邁進したが、首相の最終目標はあくまで憲法改正で、実現するためには衆参で3分の2以上の賛成がなければ発議できない。このため、意気上がる維新を取り込もうと空手形を切った可能性が高いのです」
ちなみに、自公は衆院で3分の2を超える326議席を獲得しているが、参院でこれをクリアするためには28議席が不足したまま。その議席数をカバーするために、統一地方選で復活の兆しを見せ、参院選でも躍進しそうな維新の党の懐柔を行ったと見られているのだ。