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成功者は知っている。幸運をつかみとる「セレンディピティ」とは?
最近、何かと注目されている「セレンディピティ(Serendipity)」という言葉をご存じだろうか?
「セレンディピティ」とは、いわゆる偶然の発見のことだが、何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見する「能力」を指すという。その先の解釈にはいろいろあるが、偶然をきっかけにひらめいて、そして幸運をつかみ取る能力であるともいわれている。
そもそも「セレンディピティ」という言葉は、『セレンディップの3人の王子』という童話にちなんで、イギリスの政治家・小説家のホレス・ウォルボールがつくった造語だそうだ。童話の主人公に、このような発見の能力があったことに由来している。童話を読んでもいいのだろうが、時間がある人は、『セレンディピティ』という恋愛映画があるので、それを見るとどういったものかイメージできるかもしれない。
こうした「セレンディピティ」だが、『成功者の絶対法則 セレンディピティ』の著者である東京理科大学MOT大学院教授の宮永博史氏によれば、「旅先ではセレンディピティに出会いやすい」という。
「旅行中など、人との接し方や時間の流れが違う場では脳が刺激されます、そうすると普段は気付かないことが見えてくるのです。また、旅において『セレンディピティ』を呼び寄せるものは、“余裕”。心の余裕、時間の余裕、そしてちょっとしたお金の余裕。たくさんじゃなくてもいいので、その3つを持って行くと『セレンディピティ』はきっと起きます、満足感が高まり、人生が豊かになります、大事な心構えは、“想定外”を楽しむことなのです」(宮永氏)
常々、論理的思考で導き出す回答には限界があり、時には偶然の発見が必要――。成功者の著書やインタビューでは、たびたびそのような言葉が聞かれるが、何事かを成し遂げるには、「セレンディピティ」は重要だろう。
また精神科医の名越康文氏は、大阪の街こそ「セレンディピティ」のツボだという。
「表通りよりもそこから2、3本入ったあたりには小さな店がひしめいていて、そこには必ず思いがけない出会いや楽しみが潜んでいます。加えて稀有なパーソナリティを持った人がいるから、お店ではどんどん話しかけてほしいです。喉がつぶれるほどに楽しませてくれるはずです、街では目的地に一直線ではなく、ジグザグに歩くと『セレンディピティ』に出会えますよ」(名越氏)
名越氏は大阪の街をオススメしていたが、現在JR西日本では、山陽新幹線全線開業40周年を機に、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見する新しい旅への期待を込めて「あしたセレンディピティ~素敵な偶然に会いに行きませんか。エクスプレスで関西へ」を展開している。ブランドサイト(http://ashita-serendipity.jp/)では、セレンディピティに関するショートストーリーなどを公開している。「セレンディピティ」というものがイマイチわからなくて、映画を見ている時間がない人は、これを見れば簡単にイメージできるかもしれない。
ちなみに「セレンディピティ」の真逆の言葉に、「ゼンブラニティ(Zemblanity)」というのがある。「ゼンブラニティ」とは、イギリスの作家・ウィリアム・ボイドが著書『Armadillo』のなかで用いた造語で、冷たく不毛な「セレンディピティ」が起こりそうもない島の名前がゼンブラだったことに由来している。要するに、何も起こりそうにない場所に身を置かず、何か起きそうな場所に身を置く。その努力が「セレンディピティ」への第一歩ということだ。まずは、積極的にいろいろな集まりに顔を出したり、旅に出たりなど、何か起きそうな場所に行ってみることから始めてみてはどうだろうか? <文/日刊SPA!取材班>