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米教科書「慰安婦」に事実と異なる記述 識者19人が訂正要求
米国の公立高校で使われている世界史教科書に、慰安婦問題について事実と異なる記述があるとして、現代史家の秦郁彦氏ら日本の有識者19人が立ち上がった。明確な事実誤認部分8カ所について、米大手教育出版社「マグロウヒル」に訂正を求める声明を公表したのだ。この教科書の記述については、安倍晋三首相も問題視しており、官民一体での改善要求となりそうだ。
声明に名前を連ねたのは、秦氏のほか、京都大学の中西輝政名誉教授や、筑波大学大学院の古田博司教授、埼玉大学の長谷川三千子名誉教授、東京基督教大学の西岡力教授、拓殖大学の呉善花(オ・ソンファ)教授、同大の藤岡信勝客員教授、福井県立大学の島田洋一教授、明星大学の高橋史朗教授ら。
マグロウヒルの教科書「伝統と交流」には、事実無根の記述とともに荒唐無稽な誇張表現が見られる。
例えば、「慰安婦たちは、1日あたり、20人から30人の男性の相手をさせられた」と記されているが、前段階で慰安婦の人数を「約20万人」と記述していることから、声明では、単純計算で旧日本陸軍は慰安婦から毎日400万~600万回の性的な奉仕を受けていたことになると指摘。1943年当時の旧日本陸軍の兵力は100万人だったことを考慮すると、全員が「毎日4~6回」慰安所に通ったことになると分析した。
秦氏は17日、日本外国特派員協会での討論会で、「兵士たちは戦う暇がないほどで、それほど誇大な数字が(マグロウヒルの)教科書に記述されている」と指摘した。
慰安婦の人数を「約20万人」と記述している点も、秦氏の推計では約2万人だとして「誇大すぎる」と強調。慰安婦の出身も「大半は朝鮮および中国」とあるが、秦氏の推計では、約2万人の慰安婦のうち、最多は日本人で約8000人、朝鮮人は約4000人、中国人やその他が8000人で、誤りだとした。
この教科書の記述をめぐっては、安倍首相も今年1月29日の衆院予算委員会で、「本当に愕然とした。主張、訂正すべき点を国際社会に向かって主張してこなかった結果だ」「国際社会の正しい理解を得るべく、国益に資するよう、戦略的、効果的な発信に努めていきたい」と発言。
在ニューヨーク総領事館員が昨年12月、同社の担当幹部と面会し、「慰安婦などで重大な事実誤認や日本政府の立場と相いれない記述がある」として、記述内容の是正を要請している。2015/3/18 16:56 更新