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散らかった環境で創造性を発揮することはできない
99U:ちょっと机の上にある物や目の前にある物をざっと見渡してみましょう。それらのうち、どれだけの物が仕事に役立っていますか? おそらく実際に役に立っている物はそれほど多くないでしょう。それこそが問題なのです。
もちろん、デスクが散らかることは、よくあることで、私自身もこの問題を抱えています。私たちはふと気づくと、かさばる紙の山と化した古いレポートや書類、電源コードやケーブル、いつか使うかもしれないと思いつつ、ずっと使っていない道具や物などを手元に置きがちです。
他にも自分の周りに小物類を置いたり、何年も前の思い出の品々を引き出しや箱いっぱいに詰め込んでいたりもします。私たちは、なぜこんなことをしてしまうのでしょうか? また、こういったことが原因で問題が生じるのは、なぜなのでしょうか?
実際のところ、自分が望むワークスタイルやライフスタイルに役立たない物を身の回りに置くことは、その人にとって足手まといになるだけなのです。このことにちて、ライターでプロ収納アドバイザーとして活躍しているPeter Walsh氏が著書『It’s All Too Much: An Easy Plan for Living a Richer Life with Less Stuff』で説明しています。
散らかっている環境にいることは、創造性を発揮させる最大の障害となります。仕事の道具や材料に埋もれた状態では物事を考えることはできません。そんな状態で創造力は働かないのです。
周囲の散らかり具合と創造性をテーマにした最近の調査に詳しい人は、散らかっていることでランダムにアイデアがひらめくので、創造的な思考に良い効果があるという研究結果があると言って、Walsh氏の取り組みを鼻であしらうかもしれません。
しかし、自分の身の回りにある物が、ただのがらくたである場合、それによってひらめくアイデアはがらくたを反映したものに過ぎないのだとするWalsh氏の見解は、やはり説得力を持ちます。
やはり私たちは、散らかった環境を放置するのではなく、自分が望む生き方や働き方に直接役に立たない物は、すべて捨てたり人にあげたりして、家庭や仕事環境から不要品を積極的に除去する努力をすべきです。
また、これは何でもかんでも箱や引き出しや、棚や押し入れにしまい込めばいいという話ではありません。自分が望むような生き方に役に立たない物ならば、処分しなければならないということです。…