リビア沖の密航船転覆、死者は800人 UNHCR

【AFP＝時事】（一部更新）リビア沖の地中海（Mediterranean Sea）で18日深夜から19日未明にかけ、多数の難民を乗せて欧州に向かっていた密航船が転覆した事故について、イタリアで生存者からの聞き取り調査を行っていた国連難民高等弁務官事務所（UN High Commissioner for Refugees、UNHCR）のカルロッタ・サミ（Carlotta Sami）報道官は21日、800人の死亡を確認したと発表した。

【写真7枚】イタリアに到着した生存者たち

　サミ氏は「800人を少し超える人が乗船しており、その中には10～12歳の子どもいた。シリア人、約150人のエリトリア人、ソマリア人などだ。船はトリポリ（Tripoli）を18日の午前8時ごろ出発した」と述べた。

　過去2週間、欧州南部沿岸には戦争や生活苦を逃れようとする難民らが殺到している。その多くは紛争に見舞われているリビアを経由している。【翻訳編集】 AFPBB News