仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
石油タンクが爆発・炎上・・・謎の実態「違法操業していた」、「操業は長期停止、再加熱したら爆発」などの声=河北
河北省滄州市に所属する(県級)黄?市で1日に発生した石油タンクの爆発で、「違法操業をしていた」、「操業は長期にわたって停止していた。タンクに残っている油を抜き取ろうと再加熱したら爆発した」など、異なる主張が出ていることが分かった。いずれにしろ、当局の監視が行き届かない中で発生した爆発だったと言える。河北新聞網などが報じた。
爆発発生は1日午前9時50分ごろだった。高さ7、8メートルで容量約500トンの石油精錬施設内の石油タンク1基が爆発して、上部が吹き飛んだ。
タンクを構成していた鉄板がねじまがってバラバラになり周囲に降り注いだ。鉄パイプが倒れた。近くにあった構造物がかしいだ。
続けて、隣のタンクも爆発した。さらにもう1基、爆発した。いずれも炎上した。黒煙が空を染めた。精錬所内には同様のタンクが合計で十数基あった。駆けつけた消防は、まだ爆発していないタンクに放水しれ冷却し、誘爆を防いだ。火は約2時間後に消し止められた。
周辺住民は、精錬施設は操業許可を取っていなかったとの考えを示した。施設稼働にともない、耐えがたいほどの刺激臭が出るので、皆が悩んでいた。当局に通報したが、取り締まりはなかったという。
取材した記者によると、地元当局の関係者は、同施設の違法操業について「知らなかった」と述べた。
さらに取材を続けるうちに、精錬所責任者の「友人」と名乗る人物から電話があった。事故について「私は事情をよく知っている。社会に大きな迷惑をかけて、本当に申し訳ない」と謝罪してから、「精錬所は長い間、操業を停止していた。タンクはいずれも、底の部分にわずかな油が残っているだけの状態だった」と説明。
事故の経緯については「作業員が残油の抜き取ろうとした。タンク底部で固まっていたので、溶かそうと過熱したところ、引火した」と述べた。
「精錬所責任者の友人」と自称する人物は、同事故について「爆発ではなかった」と強調。「炎上した内部のガスが、タンク上部を吹き飛ばしただけ」と主張したという。
同爆発で死傷者は出なかった。
**********
◆解説◆
中国で「市」と呼ばれる行政区画に、中央直轄市、地級市、県級市の3種がある。中央直轄市は、国のすぐ下に置かれる「省」と同格の行政単位。北京、天津、上海、重慶の4カ所がある。「省」の下に置かれるのが「地級市」で、「県級市」はさらにその下に置かれる。黄?市は「地級市」である滄州市に所属する「県級市」。…