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100歳夫、妻を斧で殺害。認知症患者に起きる攻撃性を理解されないまま。(米)
米ニュージャージー州でこのほど100歳の夫が同じく高齢の妻を殺害し、自らも自殺を図って死亡した。「老々介護」に疲れ果て、思い余ってという事件ではないという。
事件はニュージャージー州で5日に起きた。マイケル・ジャスキンという100歳の夫が、就寝中であった88歳の妻ロザリアさんの体に斧を振り下して殺害し、自身もその後に手首を切って自殺した。6日にその家を訪問した家族が、変わり果てた夫婦の姿を発見したという。
隣人女性は州のメディアに「夫婦はいつも仲が良く、玄関前のポーチや庭で過ごしていました。4日も変わった様子はありませんでした」と話している。だが地元警察には、マイケルについてそれとは異なる報告書が存在していた。ロザリアさんは2012年からたびたび警察に「乱暴な夫に困っている」、「地下室に閉じ込められて鍵をロックされてしまった」といったSOSの通報をしていたのだ。
乱暴な一面はあっても夫婦仲はよく、妻を殺害する動機は見えてこないという中で家族はマイケルが「認知症」と診断されていたことに触れている。情緒不安定につき2012年3月には精神科への入院を余儀なくされたことを知りながら、マイケルが超高齢ということもあって警察はロザリアさんの訴えを真に受けることはしなかったのだ。認知症においては妄想が働いて思わぬ攻撃性が出現することもあり、88歳の妻が抱えていた苦悩は計り知れないものがあったに違いない。
※ 画像はcrimefeed.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
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上原健二
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