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三重知事選立候補予定者が座談会

 三重知事選立候補予定者が座談会

 三重県知事選(26日告示、4月12日投開票)を前に、読売新聞社は22日、立候補予定者の座談会を津市内で開き、再選を目指す現職の鈴木英敬氏(40)(無所属=自民・公明推薦)、新人の藤井新一氏(56)(無所属=共産推薦)が出席した。2人は現県政への評価や人口減少などをテーマに活発な議論を展開した。

  鈴木氏は1期目の実績として、2011年の紀伊半島大水害からの復旧や木曽岬干拓地への大規模太陽光発電所誘致などを挙げ、「防災、観光、産業については一定の成果が出た」と強調。そのうえで、「医師不足など道半ばの課題もあり、しっかり改善していきたい」と述べた。

  これに対し、藤井氏は「命や暮らしを大切にする県政になっていない」と批判。「介護分野に対する行政の支援も必要。若者の非正規雇用も多く、『ブラック企業』で使い捨てにされている」とし、「そこに心を寄せた政治ができているかが問われている」と訴えた。

  県南部で深刻化する人口減問題への対策では、鈴木氏が「働く場として、農林水産業や観光、食の関連産業は重要。観光では海外誘客を倍増させたい」と主張。一方、藤井氏は「県内の豊かな自然を生かし、農業や再生可能エネルギーの分野で雇用をつくっていきたい」とした。

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