仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
観光地 広がる無料LAN
◇県、500か所導入後押し
インターネットを無料利用できる「公衆無線LAN」を整備する動きが、高野山などの観光地を中心に県内でも広がってきた。県は今年度に500か所以上で導入を後押しする計画で、担当者は「利便性を高め、観光客らをもてなしたい」としている。(上田貴夫)
公衆無線LANは、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどで基地局を探し、電波で接続すれば、外にいながらでもネットを利用できるサービス。規格の一つ、「Wi―Fi(ワイファイ)」が最も普及している。
欧米では、観光名所や空港などの公共施設に加え、電車やバス内でも使えるなど環境整備が進んでおり、観光客が写真や動画をその場でアップする光景は一般的だ。
一方、国内では整備の遅れが指摘されている。観光庁が2011年、外国人観光客を対象に「旅行中最も困ったこと」を調査したところ、最も多い24%が「公衆無線LANがない」を挙げた。
県内では、世界遺産登録地の宿泊施設や観光施設で整備され始め、欧米客が急増する高野山の宿坊でも導入の動きがある。
年間宿泊客約1万人の半数を外国人が占める宿坊・恵光院は、「母国語で観光情報を調べたい」という声を受け、昨年4月にワイファイを整備した。
スペインから訪れた30歳代の男性は「伝統的なお寺なのでワイファイが使えるとは予想していなかった。旅先でネットにつなげられるのは心強い」と笑顔を見せていた。
猫の駅長を見ようと海外ツアー客も利用する和歌山電鉄(和歌山市)は昨年10月、伊太祈曽駅と貴志駅に基地局になる機能を備えた飲料水の自動販売機を置き、ワイファイサービスを始めた。
県は今年度中にホテル・旅館や駅といった民間施設約500か所を対象に整備補助金を出す計画だ。観光地の市町村にも半額を補助し、県設置を含めて公共施設60か所以上での導入も目指す。総予算は2億2200万円を見込む。県観光交流課担当者は「整備場所に共通デザインのステッカーを張るなど、分かりやすさや使い勝手も充実させたい」と話している。