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自民、道府県議選24年ぶり過半数…知事選全勝
第18回統一地方選の前半戦で12日に投票のあった10道県知事選と41道府県議選、5政令市長選と17政令市議選の開票結果が、13日朝に出そろった。
自民党は、党本部や地方組織が推薦した10知事選で全勝したほか、道府県議選では24年ぶりに総定数の半数以上となる1153議席(追加公認は含まない)を獲得。安倍内閣の経済政策「アベノミクス」などが信任を得たとして、政権運営を進める考えだ。知事選、道府県議選ともに、統一選時の平均投票率としては最低を記録した。
菅官房長官は13日午前の記者会見で、統一選の結果について、「全体としてみると経済政策アベノミクスの実績への評価、地方創生への期待が表れた結果だろう」と歓迎した。投票率低迷に関しては「厳粛に受け止めるべきだ」と語った。
41道府県議選(総定数2284)で、自民党は、総定数が46減る中、前回より34議席上積みし、議席獲得率は50・48%となった。大阪府を除く40道府県で第1党となり、過半数となった議会数も前回より3県多い24県となるなど、来夏の参院選に向け弾みをつけた。
民主党は264議席にとどまり、議席獲得率も3ポイント以上下がって11・56%となった。
維新の党は28人が当選した。橋下徹大阪市長(維新の党最高顧問)が率いる地域政党「大阪維新の会」は、大阪府議会と大阪、堺の両市議会で第1党になった。
公明党は、道府県議選に擁立した169人全員が当選した。同党の全員当選は2007年以来、8年ぶり。
共産党は前回より31人多い111人が当選し、初めて47都道府県全てで議席を得た状態となった。社民党は31議席だった。
17政令市議選(総定数1022)の現時点の政党別当選者数は、自民党301人、公明党174人、共産党136人、民主党126人、維新の党34人、社民党3人。民主党は16年ぶりに改選議席で「第4党」に転落した。
今回、女性の躍進が目立った。道府県議選の女性当選者数は過去最多の207人で、全当選者に占める割合も9・06%で最高となった。政令市議選の女性当選者は178人だった。
ただ、有権者の関心は高まらず、41道府県議選の平均投票率は、過去最低だった前回を3・10ポイント下回る45・05%だった。10道県知事選の平均投票率は47・14%で、過去最低だった03年(10都道県で選挙戦を実施)を5・49ポイント下回った。
札幌市長選や徳島県議選などで一部の自治体に開票の際、集計ミスや遅れが相次ぎ、開票結果や投票率の確定が13日朝にずれ込んだ。